人畜共通感染症学会の開催

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私は、パラグアイ国立家畜衛生品質サービス(SENACSA-Servicio Nacional de Calidad y Salud Animal)の人畜共通感染症局ブルセラ病部に配属され、ブルセラ菌の分離同定、ブルセラ病診断抗原の作成にかかるお手伝いをしております。

人畜共通感染症学会を、SENACSAと JICAパラグアイ事務所の共催にて本年6月に開催することができました。

私と配属先とで昨年から準備を進めて、ようやく開催にこぎ着けたものです。家畜感染症管理をするSENACSAと人感染症管理機関等の間において、人畜共通感染症にかかる連携を深め、知見を共有することが目的でした。

SENACSA人畜共通感染症局、アスンシオン大学獣医学部(FCV-UNA)、アスンシオン大学医学部健康科学研究所(IICS-UNA)、保健省公衆衛生中央研究所(LCSP)、国立狂犬病センター(CAN)等から、パラグアイにおける人狂犬病、リーシュマニア症、レプトスピラ症、牛及び人ブルセラ病、牛及び人結核病等の検査、発生状況、また実験室バイオセキュリティー管理等についての発表がありました。

私の配属先を含め、発表いただいた家畜衛生・公衆衛生機関等においては、1980年代にJICAの技術協力プロジェクトが実施された経緯があります。今でも、当時移転された技術を基本に発展を続け、日本で研修を受けた職員が多く働き、また、供与された機材が継続して使用されており、JICAの当国における存在感をあらためて感じることができました。

私からは、過去実施された家畜衛生・公衆衛生関連JICAプロジェクト内容を発表させていただき、JICAの国際協力の一端を紹介することができました。

昨年11月からの当学会に向けた準備は、外部公衆衛生機関及び大学に赴き学会の趣旨を説明し、参加の可能性を探るところから始まりました。配属先への説明は簡単にできたのですが、外部については一ヵ所ずつ訪問し、説明していきました。

配属先ではワーキンググループを構成し、今年1月から月1回のミーティングを行い、役割分担を決め、学会開催に必要な物品を書き出し、見積もりをとり、各機関への案内、参加者の登録、参加証明書やプログラムの作成・印刷など、多くの事務処理を実験室仕事の合間に行うこととなりました。

抄録、発表資料は、提出期限が過ぎてもなかなか出てきませんでした。抄録については参加者分の印刷、また発表資料については集約し、参加者全員に配布すること、期限を守ってほしい旨は文書にも明確に記したのですが、集まったのは開催日直前です。

しかし、最終的に無事終了することができました。発表の内容も詳細で、当パラグアイ国の人畜感染症の実態を相互に理解し意見交換する場となり、また関連機関における連携も深まり、本分野におけるますますの技術向上が期待されます。



(関連リンク)

口蹄疫、牛結核、牛ブルセラなどのフリーを目指して(2017年4月14日掲載)

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学会ワーキンググループの打ち合わせ

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学会開催式(SENACSA総裁、JICAパラグアイ所長、ラボ局長)

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西野の家畜衛生・公衆衛生分野技術協力プロジェクトについての発表


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カウンターパートDra.Mirtha Nogueraによるブルセラ病についての発表

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国立狂犬病センターからの発表

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学会配布資料(プログラム、抄録、参加証明書、発表資料等)


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