移住者と先住民が暮らす町で

Twitter Facebook はてなブックマーク メール

パラグアイの首都アスンシオンから北西に約500キロメートルに位置する任地は、雨が少なく、常に水不足が懸念され、乾燥も激しく年中土埃が絶えません。

この町の特徴は、キリスト教メノー派を信仰するメノニータ(主にドイツ系移住者)の移住地があることです。そのため町中にはドイツ系移住者、パラグアイ人、先住民族(インディヘナ)が混在し、それぞれの言語が飛び交っていて、とてもおもしろい光景です。

町の中心部は、メノニータの移住により日常生活に必要なものはすべてまかなえるほど発展しています。一方、先住民が暮らす地域は中心部から離れ、電気も水も十分とは言えないほど過酷な環境です。社会格差が大きいことを感じます。

私はここで看護師として活動しています。配属先は市の保健所。週に一回は同僚と共に、管轄する7つの先住民の集落に巡回診療に出向いています。

ここではパラグアイの公用語であるスペイン語もグアラニー語も通用しません。先住民独自の言葉が使われています。スペイン語がわかる方に通訳をお願いしながら、また簡単な彼らの単語を教えていただいてジェスチャーを交えて住民とコミュニケーションを図っています。そんな彼らとの関わりは大変なことが多いですが、意思疎通できた時の喜びは大きいです。

言葉も文化も習慣も何もかもが異なる人々が共存していくことの難しさを日々感じています。何をするにも多方面からのアプローチが必要で、微力な私に何ができるのか探りながら、さらにその中で同僚に気づきを与えることの難しさを感じながらの活動です。

ただ、この地域の方々に教えてもらうことの方が多く、人の支えの上に成り立つボランティアだということを痛感する毎日です。ここに来なければわからなかったこと、気付かなかったこと、見えなかったこと、知り得なかったことばかりで日々感謝の時間を過ごしています。



(関連リンク)

各国における取り組み パラグアイ

【写真】

任地に到着すると出迎えてくれるモニュメント

【写真】

周辺の小学校で健康教育

【写真】

先住民集落で手洗いの健康教育を実施


【写真】

配属先で妊婦健診

【写真】

先住民集落での様子

【写真】

地域巡回を共にする同僚(左3人)とカウンターパート(一番右)


Twitter Facebook はてなブックマーク メール