パラグアイの子どもたちとともに パイナップル畑に囲まれて

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日本からみると、地球の反対側にある南米パラグアイ。私は、首都のアスンシオンからバスで3時間半ほどかかるコルディジェラ県・バレンスエラ市の公立小学校で、算数教師として活動しています。

バレンスエラ市は別名「パイナップルの町(スペイン語でLa ciudad de la Piña)」。町の中心部までの道中に広がるパイナップル畑やサトウキビ畑、地平線まで続く緑の大地が車窓から目に飛び込んできます。いくら眺めても飽きない自然豊かな風景や、大地を鮮やかに染める朝焼けが毎日のように、私にパワーを与えてくれます。

私は算数教師として、教師指導書をもとにした現地の算数指導書を先生たちに理解してもらうためにモデル授業を実施したり、先生たちによる研修会の企画・運営の補助や算数教材の提案・作成をしたりしています。教師指導書は、前任の隊員や現地周辺校の教師たちが作成したものです。

着任1年目はスペイン語が全然話せず、学校の仕組みや先生たちの授業の様子、子どもたちの学習の様子を見学するところからスタートしました。学校の先生たちは、快く授業を見せてくれたり、テレレの時間(お茶を飲みながらの休憩時間)に声をかけてくれたりしました。

少しずつパラグアイの生活スタイルやリズムに慣れてきた頃、担任の先生と一緒に算数の授業を始めました。この学校では、ほとんどの学年の児童が黒板に書かれた文字や数字をノートに写すだけで終わっていました。そのことが悪いことではありませんが、計算のプロセスを理解できていなかったり、数の概念を分かっていなかったりと、基礎学力の定着に時間がかかっている様子が見られました。そんな中、「子どもたちが算数の授業を楽しく学べるように」と心掛け、教材も試行錯誤しながら作りました。

子どもたちが授業に楽しそうに参加し、一生懸命学ぶ姿をみると活動の意義を感じます。町中を歩いていれば、子どもたちが「アジャコ(彩子)~!!」(パラグアイでは「や」の発音がありません)と声をかけてくれます。パラグアイでの生活も残りわずかですが、バレンスエラの子どもたちと過ごせる幸せをかみしめている、今日この頃です。



(関連リンク)

各国における取り組み パラグアイ

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赴任先の学校。保育園、幼稚園、中等部も併設されています

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1年生の算数授業で、足して8、9になる組み合わせを教えている様子

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数のカードを使って、子どもと一緒に足し算の練習をしました


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先生たちと研修会を実施。算数の授業で使う教材を一緒に作り、使い方を講習しました

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数の組み合わせを分かりやすく伝えるために作った教材

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子どもたちに授業で折り紙を教えました


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