ペルーのバレーボール事情、古豪復活への第一歩

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ペルーでバレーボールはサッカーに次いで人気の高いスポーツで、特に女子チームは1980年代に全盛期を迎えた世界的な強豪です。その基盤をつくり上げた日本人の監督である加藤明氏は、国民的な英雄として現在も語り継がれています。しかしながら、近年ナショナルチームの成績は低迷しています。

私の活動先はペルーの首都リマにあるラ・ウニオン総合運動協会(アエル)という日系クラブで、バレーボール連盟所属のプロチームの指導やルリンという貧困地域でのバレーボール普及活動も行っています。

着任してすぐ、プロのジュニアチームに所属する子どもたちのプレーなどを見た第一印象は「あれ、普通に上手だ」でした。日本の子どもたちよりもうまいのではないかとさえ感じました。しかしながら試合になると一変します。全然点数が取れず、まだボールが落ちていないのに勝手に諦める、そして監督も何も言わない。プロのチームでさえそのような状況で、練習に対する考え方や態度も日本と全く違っていました。

「練習は何のためにするの?」と子どもたちに聞いてみると、「勝つため」と答えた子どもは一人もいませんでした。

そこで、まず指導者に着目しました。すると、練習中に座ったままで球拾いもしない生徒を注意せず、練習の目的もちゃんと生徒たちに示していないことがわかりました。そのため、生徒もどこか、やらされているだけの練習になってしまっているようでした。

当初、私の意見に聞く耳を持ってもらえませんでしたが、自分の授業の時間をもうけてもらい、生徒たちの意識を見直してもらおうと考えました。スペイン語の壁や私の練習に納得のいかない生徒もいて苦労も多かったのですが、現在は練習に集中して頑張ってくれるようになりました。すると、それを見たほかの先生たちが私の練習方法を参考にしたり、質問までしたりしてくれるようになりました。

古豪復活にはまだ時間がかかりそうですが、少しずつ選手や指導者が変わってくれるように、ペルーのバレーボール発展に少しでも貢献できたらなと思います。



(関連リンク)

各国における取り組み ペルー

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地元の大会で準優勝。あと一歩優勝に届かず

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プロのジュニアチームの決勝戦。これも準優勝。悔しい結果です

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プロチームのデータ分析中。アナリスト


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こちらの大会では第3位。今までで一番いい試合でした

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