ウルグアイの魅力

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日本から一番遠く、JICA関係者でも意外とどんな国か知る人は少ないウルグアイ。  
 
一般的にガウチョ(カウボーイ)の文化が浸透しており、国民性は自由気ままで温厚、のんびりとしています。山がなく、見渡す限り広大な草原地帯と、ラ・プラタ川や大西洋岸沿いのビーチという大自然を人々は愛し、昔ながらの伝統的な風習や生活習慣を重んじて人生を謳歌しています。

一方で「ブラジルとアルゼンチンがクシャミをするとウルグアイが風邪をひく」という諺があるほど、近隣国の外的要因に影響される南米一の小国(面積は四国程度、人口は約340万人)で、1999年以降のブラジル、アルゼンチンの経済危機ではその余波で大打撃を受けました。その経験から、金融機関や石油企業の国営化、国内産業を保護するために高額な関税を課す政策を促進させ、「自己完結主義国家」を目指したことで、安定した経済成長に成功しています。結果、GNI(国民総所得)は15, 000ドルを超え、ODA卒業移行国になるなど、先進国への仲間入りを進めています。

さて、この国ならではの一風変わった魅力をご紹介したいと思います。

まず、日本では想像しにくいと思いますが、有給休暇は10日以上継続して取得する必要があります。毎年12月から2月にかけての年末年始休暇、カーニバル休暇に加えて、学校の夏休みも重なるため、国民総休暇シーズンに突入します。

結果、公共機関が麻痺し、各担当者が不在になることは容易に想像できますが、問題になりません。学校も長期休暇中に宿題はなく、クラブ活動や学校行事も自粛、家族での時間が優先されます。また、金曜日の天気予報が雨であれば、翌日のクラブ活動は中止です。公立学校の給食費は国民全員が納税するというシステムもあります。

飛行機の着陸成功時、映画のエンディング、はたまた、救急車が患者を搬送する際には、どこからともなく自然と拍手が沸き起こり、このナチュラルな連帯感には羨ましささえ感じます。

他方、厳格なルールやシステムも存在します。

例えば、バスやタクシー強盗が発生すると交通機関の組合がすぐさま犯罪に抗議するストライキを行います。また、国民の選挙への参画は義務。投票しないと大学や公務員試験、運転免許証等の手続きの過程で支障をきたします。公務員による汚職も少なく、クリーン度はラテンアメリカ諸国の中でトップクラスです。

急速にキャッシュレス化も進んでおり、驚くことにこの11月から世界初となる「法定デジタル通貨」の試験運用がスタート。紙幣の印刷や流通、移動にかかる警備費用等の維持コストを抑えるためにクレジットカードの推奨も加速化しており、カード利用による割引もあります。
 
このような独特な「ツボ」を抑えていないと、中南米生活に慣れている方でもカルチャーショックを受けること必至です。私も着任時にはウルグアイの洗礼を浴びましたが、住めば都、時間と共に愛着を持つようになり、生活にゆとりを感じています。

我々日本人が見習うべき点がウルグアイにはたくさんあります。知っているようで知られていない南米の小国、その魅力の大きさは規格外です!



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