待てまて、ちょっとマテ!

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ウルグアイの首都モンテビデオからこんにちは。日本から見ると地球のほぼ反対側、南米大陸はブラジルの南に位置するウルグアイ。日本との時差はマイナス12時間、面積は日本の半分ほどで人口は約340万人、人々は人間の何倍もいる牛や馬や羊とのんびり暮らしています。第1回サッカーワールドカップの開催国で初代優勝国という、サッカーを愛する国でもあります。ちなみにモンテビデオは、物理的な距離と所要時間の両方において「東京から最も遠く最も時間のかかる首都」だそうです。

さて、ブラジルとアルゼンチンという二つの大きな国に挟まれた小さなウルグアイですが、国民1人当たりの牛肉消費量が世界一という牛肉の国。週末にはあちらこちらからお肉を焼く煙が上がります。アサド(バーベキュー)はまきで火をおこすところがスタート(炭ではありません、まき!)。まきが燃え炭になり、じっくりじっくり焼かれるお肉は甘くて柔らかくて本当においしいです。

暮らしに欠かせない物といえば、そう、マテです。ジェルバ(モチノキ科の植物)の葉をマテという専用の道具を使って入れるお茶の一種で、南米では多くの国で親しまれています。ウルグアイは南米一のマテ好きの国として有名で、それはもう好きを通り越して「マテ愛」。「小脇に大きなマイ水筒を抱え手にはマテ」というのがウルグアイ人の定番スタイルで、国内外関わらず、いつでもどこでもどんなときでも水筒からトポトポとお湯を注いではステンレス製のストロー(ボンビージャ)でチューチュー。90度くらいのお湯を金属のストローで吸うのですから、まず熱い、そして苦い…。でも飲み方のコツをマスターするころには、すっかりマテの魔法にかかってしまうのです。

その魔法の一つが1本のボンビージャでマテを回し飲みすること。「ああ無理」と思われた方、大丈夫、慣れます! マテの約束事は、ボンビージャの両端は手で触らないこと、注がれたお湯は飲み切る(吸い切る?)ことの2つだけですが、おしゃべりは欠かせません。なぜなら、1つのマテを通して同じ時間や空間を家族や仲間と共有することに大切な意味があるから。そう教えられたとき、私にとってのマテは、苦いものからほんわか甘いものへと変わっていったのでした。そして明日もまた「まあ、待ちなさいよ」とばかりにのんびり構えた同僚たちの「さえ、マテ!」の声とともに一日が始まります。



(関連リンク)

各国における取り組み ウルグアイ

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友人宅でのアサド。たいていの家にはこういった専用グリルがある

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恋とマテのない人生なんて! お砂糖たっぷりで飲む人もいる

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青空の下でのんびりおしゃべり。もちろんマテは欠かせない

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南米一のマテ愛なのに、ジェルバはほとんどブラジルからの輸入品


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