無限の可能性に出会って−−変わったのは私?

Twitter Facebook はてなブックマーク メール

「Bondia! Mestri(ボンディーア!メストリ)」(テトゥン語・ポルトガル語)
「Selmat pagi! Kotaro(セラマッパギ!コータロー)」(インドネシア語)
「Good morning! Teacher(グッドモーニング!ティーチャー)」(英語)
「おはようございます、先生」(日本語)

1月に東ティモールの首都ディリ西部のベコラ地区にある学校にPCインストラクターとして赴任した。キリスト教の教会が運営する、幼稚園から高校までの一貫教育を行う学校で、高校2年生のクラスでマイクロソフトオフィスの実習授業を担当している。

冒頭に挙げたのは、毎朝、学校で生徒や同僚の先生と交わすあいさつだ。東ティモールでは多くの言葉が話される。公用語(テトゥン語とポルトガル語)と実用語(英語やインドネシア語)の中に、日本語が加わってくれたのはうれしい限りだ。日本と東ティモールをつなぐという意味では、もしかするとこの9ヵ月での一番の成果かもしれない。生徒や同僚の笑顔に元気をもらっている。言葉や活動がまだまだうまくいかないことや、北海道の夏とは比べものにならない暑さなんかに負けていられないと、気持ちを新たにする。

青年海外協力隊に合格し、教員として活動できるという知らせを受けて、私は「子どもたちや、私がかかわる人たちが持つ可能性を少しでも広げるお手伝いができれば」「笑顔を増やして、心からありがとうと言えるような関係になりたい」という思いを抱いていた。派遣前の技術補完研修(職種別の開発途上国での活動に備えた研修。私の場合はコンピュータ)で、最終日に技術顧問の先生に、その思いを伝えてみた。すると多くのボランティアを見てきた先生から、「『誰かの可能性を広げたいと思っていたら、自分の可能性を広げてもらった』『みんなを笑顔にしたいと思ったら、自分が笑顔にしてもらった』という言葉をよく聞く。きっと君もそんなふうになるはず」と言われた。その通りだと実感している。

生徒たちは自分が活躍できる場があると、本当に生き生きと輝いて見える。そんな彼らの輝きを目の当たりにしたり、彼らの力をもっと引き出せないかと考え、計算練習のクラスを始めようと企画したりすることなどで、私自身の活動や、もっと自分にできることの可能性に気付かせてもらうことばかりである。

東ティモールは数世紀にわたる植民地支配の歴史の上に現在の姿がある。名実ともに独立したのは2002年。そんな若い国で無限の可能性を持つ若者のエネルギーに触れていると、少しでもこの国とそこに住む人々の発展を願わずにはいられない。あと1年数ヵ月の活動期間で、彼らからもらっているものに少しでもお返しができるよう、精一杯、赤道近くのこの国で、文字通り汗を流していきたい。

【写真】

赴任したての私(左から2人目)を仲間として迎えてくれた同僚

【写真】

イースターを前に、キリストがはりつけになるまでを演じる生徒

【写真】

活動先の高校の休み時間。外は暑いのでみんな日陰にいる


【写真】

クラスごとに花壇を作って、出来栄えを競う

【写真】

学校の神父さんの誕生日祝いに歌を送る生徒

【写真】

市内の他校とのバスケットの対抗戦。気合十分!


Twitter Facebook はてなブックマーク メール