竹でつながる世界〜やって見せる〜

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Lokraik Diak! こんにちは!私は、日本の真南に位置する岩手県ほどの小さな国、東ティモールの教育文化省で、手工芸隊員として活動しています。

配属先では、東ティモールの継承すべき文化として、伝統的な踊りや音楽、タイスと呼ばれる織物や植物の葉を使ったかごなどの工芸品を取り扱っています。しかし職場には、日本のように仕事に励む様子がほとんどありません。その理由を尋ねてみると、口をそろえて、「政府の予算がないからだ」と言います。選挙があるため予算がなく、仕事ができないというのです。

赴任当初、いくつかの提案をしました。工芸品の消費を増やすため、月1回、東ティモールの伝統工芸のタイスの生地を使った服を着るタイスデーの開催や、工芸品を取り扱うお店や生産グループのリスト作成など、配属先の同僚たちと一緒に物事を進めようとしました。しかしその場では「いいね」「面白い取り組みだ」という話をしても、その後の反応がありません。どう進めていくべきかと悩んでいた時、配属先の上司から、日本で作っていた竹細工を作って見せてほしいと頼まれました。

早速、竹の伐採からやって見せると、興味を持ってくれた同僚たちが声を掛けてくれました。一緒に作りたいと言う同僚が集まると、ぜひ学校や工芸品を作っているグループで教えてほしいとの話になり、次につながる活動になりました。言葉のコミュニケーションがスムーズとは言えない中で、口頭での提案より、実際に「見せて進める」というやり方に手応えを感じ、今では行動で同僚たちを巻き込めるように取り組んでいます。

選挙も無事に終わり、「来月からたくさんの仕事で忙しいぞ」と言われ、少し楽しみにしています。東ティモールはエネルギーに満ちあふれています。若い人が多いのはもちろん、町のいたるところに東ティモールの国旗が掲げられ、みんなが東ティモール人であることに誇りを持っています。今後も一歩ずつ前に進んでいくことをサポートする活動に取り組んでいくとともに、このエネルギーを生かして今後すばらしい発展を遂げることを強く期待しています。



(関連リンク)

各国における取り組み 東ティモール

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作成した竹細工と職場の同僚で

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歓迎のセレモニーなどで使われる伝統的工芸品の織物タイス

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植物の葉で編まれた色鮮やかなかご


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竹細工に取り組む同僚たち

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職場の作業場で生演奏を始める同僚たち

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独立のきっかけになったサンタクルス事件の日のセレモニー


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