毎日コツコツと

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「Kontenti loos! Obrigada barak!」。日本語で「とてもうれしい。ありがとう」という意味だ。私の配属先でこの言葉を聞いた体験を紹介したい。

私の配属先は、東ティモールで唯一のろう学校Agape School for the Deaf 。ここでは年に1度、保護者をはじめ、学校の支援者を招き、表彰式と学習発表会が開かれる。発表内容は、「トーンチャイムとバイオリンの共演」「鉄琴によるデュエット」「手話による歌」などだ。児童たちは、発表当日まで毎日練習に励む。

楽器の演奏では、音の聞こえない児童のために、教員の指示に集中したり、お互いにアイコンタクトを取ったりしながらバチをたたくタイミングを合わせた。手話による歌などの練習では、毎回ビデオで撮影して振り返ったことがとても効果的だった。改善点や良い点を生徒同士で話し合い、より良い作品に仕上げようと協力できた。

いよいよ式当日。開始前、児童たちが緊張した様子でいると、校長先生が「毎日練習したから大丈夫。自分を信じよう。そして仲間を信じよう。みんなはチームだ。大丈夫」と声を掛けた。これで児童たちは落ち着きを取り戻して式に臨み、練習の成果を十分に発揮することができた。学習発表後には、毎年校内で行われている「読み」「書き」「計算」の三大大会の表彰式とクラスの成績優秀者の表彰式も行われた。

終了後、校長先生が児童と教員を集め、「今日の式は、みんなが毎日、練習してきたから成功した。毎日続けることが大切なんだ。よく頑張った」とたたえた。これに、教員と児童は「Kontenti loos! Obrigada barak!」と声をそろえて応じた。校長先生の目には、涙があふれていた。

この式で児童たちは、目標に向かって毎日練習に取り組む大切さを知ったことと思う。次なる目標に向かって、また頑張ってくれるだろう。毎日コツコツと。



(関連リンク)

各国における取り組み 東ティモール

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読み・書き・計算大会の様子

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読み・書き・計算大会時の集合写真

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生徒たちのパフォーマンス「手話による歌」


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東ティモールに日が昇り、ハトが飛んでいる様子を描いた発表の一つ

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学習発表会の表彰式で、ゲストで初代大統領のシャナナ グスマン氏からタイスと賞状を受け取る筆者(写真右)

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発表会後に記念撮影(左から筆者、校長)


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