体罰に頼らない指導

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私は首都ディリにある私立高校で体育を教えています。いつも温かくサポートしてくれる配属先のすてきな教員と生徒たちのおかげで、とても充実した日々を送っています。

そんななか、赴任当初から私が特に力を入れて取り組んでいることがあります。それは、教員による体罰をなくすことです。残念ながら、東ティモールでは教員が生徒に手をあげる場面をよく見かけます。赴任してすぐ、多くの教員から「東ティモールでは、そうすることが必要なんだ。日本とは違う」と言われました。

しかしある日、私は生徒を呼び止めようと、その子の肩に手を置こうとした時のことです。その生徒はとっさに手で頭を覆い、ビクッと身を縮めました。叩かれると思った、と言います。この時、子どもたちに手をあげる、ということの影響を痛感しました。副学級委員長を務める生徒までも、「東ティモールでは、叩かなければ生徒は言うことを聞かない。それが文化だ」と考えていました。

一緒に体育を教えている同僚教員はとても真面目で熱心ですが、カッとなったときに手が出がちです。ただ、彼女と話すうちに、教員たちも手をあげられて育ったために、そうなってしまうのだと感じました。私にできることは訴え続けること、一緒に体罰に頼らない指導をしていくことです。少しずつではありますが、同僚は違う方法で指導するようになってきています。少しでも変わろうと、私についてきてくれる彼女の努力をうれしく思います。



(関連リンク)

各国における取り組み 東ティモール

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体育の授業風景

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バレーボールセット。ものがなくても同僚と工夫しながら授業を実施

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担任したクラス。この笑顔に助けられる日々


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誕生日は顔にケーキを塗ってお祝い

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東ティモールの伝統的な織物タイスを身にまとい踊る伝統的な踊り

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