「ごちゃまぜ」と「調和」の国、マレーシア

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マレーシアをよく表す言葉の一つに「チャンポー」というものがあります。有名な沖縄料理「ゴーヤー・チャンプルー」は、豆腐やたくさんの野菜をごちゃまぜに炒めたものですが、マレー語のチャンポーにも「ごちゃまぜ」という意味があります。

マレーシアはマレー半島の西マレーシアと、ボルネオ島の東マレーシアにまたがっています。西マレーシアには、マレー系、中華系、インド系とオラン・アスリという原住民が生活しています。首都のクアラルンプールでは、トゥドンというスカーフのようなもので髪の毛を隠したマレー系の女性、ミニスカートで通勤する中華系の女性、金色のアクセサリーがとても似合うインド系の女性などが颯爽と歩く姿が見られ、「チャンポー」な様子を味わうことができます。

一方で、私の住んでいるボルネオ島のサラワク州やサバ州には何十という民族が住んでいます。ボルネオ島にはマレーシア、インドネシア、ブルネイがありますが、こちらの人に言わせれば「国境なんて後になってできたもの」。人々は食べ物と土地を求め川をさかのぼって移動を続け、現在の土地に住み着いたのです。その時代はヘッドハンティング(首狩り)の慣習があり、それは土着の信仰にもかかわりがあったようです。今はもう禁止されていますが、いまだにドクロをぶら下げている家もあるそうです。

もう一つ、マレーシアの特色を表す言葉を挙げるとしたら「調和」がふさわしいでしょう。多種多様な民族は、お互いの生活習慣や宗教を尊重し和やかな生活を、また、自然からの恵みを受けてつつましい生活を営んでいます。

写真はサラワク州のニェゴル村というビダユー族の住む場所です。「都会は退屈だ。この村で一生住み続けたい。」という20歳前後の男の子たちが、竹で作った伝統的な橋を抜け、美しい滝の元へ案内してくれました。竹の中に鶏肉を入れて茹でる料理。竹筒をコップにして飲む砂糖たっぷりのコーヒー。竹でできていて棒でたたいたり指ではじいたりして音を出す伝統楽器。植物の茎を薄く剥いだものを編みこんで作ったブレスレット。この村にあるのは、身の回りにあるものの良さを工夫して引き出し、それを楽しむ生活です。

ごちゃまぜのマレーシアで、人と人との調和、人と自然との調和を感じて癒されてみませんか。

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ニェゴル村はここからスピードボートで20分ほどのところにあります

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ビダユー族は竹で作る橋で有名です

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竹橋を越えて滝を目指します


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滝の近くに建てた小屋で昼ごはんの準備

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ご飯ができるまで、滝に入って思う存分遊びましょう

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おなかが減ったらナシ・チャンポー(ごちゃまぜご飯)をいただきます!


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