まるでマレーシアサバ国

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目の前に地図を広げられて、「マレーシアはどこ?」と聞かれたら、多くの人はマレー半島を指差すのではないでしょうか。ですが、マレーシアを構成する13州のうちサバ州とサラワク州は、インドネシア・ブルネイと国境を接するボルネオ島にあり、私の活動先もサバ州です。

サバ州は、東南アジア最高峰キナバル山(4,095mメートル)がある一方、多くの珊瑚礁が残る海もあり、自然豊かなところです。人口約300万人、約30の民族が住んでいます。人々は、サバをこよなく愛していて、自分たちのことを“サバハン“と呼んでいます。

では、どのようなところがマレー半島と違うのでしょうか?

1.他の州との行き来にパスポートが必要!
国内線に乗るだけなのに、マレー半島やサラワク州からサバ州へ入る、またはサバ州からそれ以外の地域へ向かう際に、“入サバ・出サバ”審査があります。外国人だけでなくマレーシア人も審査を受けなければなりません。まるでサバ国にやってきたかのような錯覚を覚えます。

2.発音が違う!
言語はマレー半島と同じマレー語なのですが、発音は標準語と関西弁ほど違います。まさに半島語とサバ弁です。関西人と同じように、サバハンはサバ弁が大好きで、マレー半島の人と話す時も、発音は絶対と言っていいほどサバ弁です。また、約30民族それぞれ独自の言語があります。例えば、日本語で「ゆっくりゆっくり」は、「プルラハンラハン」(マレー語)、「プランプランバー」(サバ州独特の発音)、「ロゴッローゴッ」(ドゥスン語)、「レワレワ」(ムルット語)…全然違いますよね。それぞれの言葉で話すと、サバハンは大喜びしてくれます。

3.ムスリム(イスラム教徒)がお酒を飲む!?
サバに来て一番驚いたことは、ムスリムでもお酒を飲む人が多いことです。現地語で、「アラマイティー(乾杯)」という言葉もあるほど。これは、イスラム教の伝来前から、伝統的なお酒「タパイ」を飲む文化が根強くあったからで、お酒に飲まれなければ、飲んでもいいという解釈のようです。キリスト教徒・ムスリム・中華系・外国人が同じテーブルを囲みながら飲酒するという光景を、サバではよく見かけます。互いの文化・宗教の違いも受け入れ、交友を深められるところ、それが、何よりもサバハンが心からサバに誇りを持つ所以だと感じています。

ぜひ、サバ州に来て、その魅力を感じてみて下さい。



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