マレーシア流!生徒も先生も輝く授業づくり

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「子どもが好奇心で目を輝かせ、わかる喜びを感じ、教える先生もやりがいを感じる」。そんな授業をマレーシアの先生とつくりたい。私はサバ州の普通学校の中にある知的障害児特別支援学級で活動している。

2020年の先進国入りを目指し、急ピッチで進む経済発展。障害児・者支援の制度も途上国の中では整備されつつある。しかし教育現場は、急ごしらえの狭い教室で、多種多様な障害や発達段階の子どもたちがひしめき合って過ごしている。先生も机の数が足らず、譲り合って仕事をこなす。障害に応じた授業や教材作りのアイデアも乏しく、日々の授業もその場しのぎである。

とは言え、子どもたちは民族、宗教、障害の程度は関係なく、狭い教室でも互いに譲り合いながら遊び、笑い声が絶えない。先生同士の協力関係も強く、時間やルールにとらわれず、「大丈夫。問題ないよ」と何事にも柔軟に対応する。けんかを嫌い、調和を重んじる。
そんな中で、目指す授業づくりの秘策は…

【先生へのラブレター】
現地の先生に授業の良かった点、改善点を伝えたくても、自分の語学力の問題で気の利いた言葉が使えず、面と向かって伝えづらい。そんな時はラブレターをしたためる。「ラブレターだよ」とそっと手渡すと、先生たちはその場で読み上げ、照れ笑いを浮かべる。先生のここが素敵!を書き、こんなアイデアもあるよ、今度一緒にやろう!を忘れない。

【遊びを通した学びの提案】
「今日のおもちゃは何?」。子どもたちは、私が作る教材をおもちゃと呼ぶ。子どもの興味関心や障害の実態に応じた指導という考え方がまだ根付いていない中で、現地の先生に個別の学習教材を準備してもらうことは現時点で難しい。しかし、子どもたちの創造性や学習意欲を遊びの中で育むことは重要。授業のすき間や放課後、子どもたちが私の教材で遊ぶ姿を先生に見てもらうことで、その効果を知ってもらい、アイデアを提案している。

【集団でアピール作戦!】
マレーシアの人たちは、目新しいイベント好き。ならば、イベント感覚で現地の先生向けに研修会を開催しよう。マレーシアで活動する福祉分野の青年海外協力隊員の力を借りて、日本の特別支援教育の授業をマレーシアの先生に体験してもらった。

「何で授業をしないの?」。私は、怒りともとれる疑問を先生にぶつけたことがある。これがマレーシアだと笑って返されたこともあるが、国や文化が違えども、子どもがわかって楽しい授業は、教える先生も楽しい。そんな授業づくりができた時の感動は何ものにも代えがたい。

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活動先の学校で授業づくりの研修会を実施

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研修会の体育の授業では、サーキット運動を紹介

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研修会の図工の授業では、世界で一つだけの服作り


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マレーシアの人は食べることが大好き。授業で日本のお団子作り

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マレーシアで根強い人気のボーリングを授業で

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手作り教材で遊ぶ子どもたち


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