花も野菜も育ちます−モンゴルでの栽培をサポート−

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「モンゴルで花卉(かき)栽培」と聞いてどんなイメージを抱きますか。

花卉栽培を専門とする私は、配属先が決まってから「モンゴルで花を咲かせることができるのだろうか」と心配していました。実際、私が首都ウランバートルへ来た1月の外気温は氷点下20度で、とても植物が育つような環境ではありませんでした。しかし意外だったのは、毎年10月15日から5月15日まで「パール」と呼ばれる集中暖房の設備が運転されるので部屋の中は常時25度前後に保たれていたことです。「この環境をうまく利用すれば植物を育てることができる」と考えながら、任地のチョイバルサンへ向かいました。

配属先のドルノド県技術カレッジに赴任してまず驚いたのは、パールが入った教室で既に観葉植物を栽培していることでした。私がやろうとしていたことをもう同僚の女性教諭は実行していたのです。彼女は、「モンゴル人は植物を育てるのが好きなので、誰でもパールの入った家の中で植物を育てています。でも花を栽培している人はほとんどいません」と言って、花の種をくれました。

彼女がくれた種は中国産のホウセンカでした。3月9日、早速、学生とプランターに種をまきました。日本だとホウセンカは4月から5月に種をまくので、本当に発芽するか半信半疑でしたが、3月23日に無事発芽し、4月30日に開花しました。この経験を通じて、「モンゴルでも花が咲くのだ」という当たり前のことを体感できました。そして、やはりモンゴルのことはモンゴル人が一番よく知っていると思いました。

それから私は、わからないことがあると彼女に相談するようになりました。学校が推進しているエコキャンパス作りではキャンパスデザインを担当しましたが、どんな木を植えたら良いのか分かりません。また芝生を植えるにしても、どこで種を買えるのかも分かりませんでした。そんなとき、いつも最善の方法を一緒に考えてくれたのが彼女でした。彼女がいなければ私は何もできなかったと思います。

任地に来て半年、彼女と配属先のおかげで何でもやらせてもらいました。校内に約40本の松を植えましたし、芝生も種から育てました。また、彼女が野菜栽培コースの担任だったので、学生に野菜の栽培も指導しました。夏休み返上で毎日学生と実習も行いました。ほぼ毎日朝夕、校内にあるビニールハウス3棟と3反(約0.3ヘクタール)の作業場に植えた野菜と花木、校内の共有スペースに植えた松や芝生、花を植えた花壇に足を運び学生と一緒に作業をしました。毎日の水やりと除草は本当に大変でしたが、花も野菜も無事収穫が叶い、育てた野菜は市民に売ることができました。

配属先にも同僚にも恵まれた環境で活動ができています。残りの期間も同僚教諭と二人三脚で頑張っていきたいです。

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パールの入った教室で育てたホウセンカ

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学生と校内に松を植える

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校内に芝生の種をまき、覆土している


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松も芝生も順調に育っています

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きゅうりの収穫の仕方を教えているところ

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育てた野菜は学生と一緒に販売


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