モンゴルの大草原の中を長距離通勤

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「大草原の中を通っている1本の舗装された道路を45分ほど走って、その後はまだ道の無い大草原を15分位かけて走り抜けプロジェクトの現場まで通勤しています」

友人にこう伝えると、「草原の一本道!あこがれます」とか「いかにも広大なモンゴルの感じですね。うらやましいです」というような反応が返ってきます。

確かに、大草原の中で舗装された道路を走るのは心地よく快適なのですが、大草原に入った途端に道なき道には多くの轍(わだち)と凸凹ができていて、車輌がかなり激しく揺れ動きます。ですから正直なところかなり体力を消耗してしまい大変です。(なお、今年の7月7日に舗装道路が完成して、草原の上を激しく揺られなくて済むようになり、快適に通勤ができるようになりました)

私は、モンゴルの首都ウランバートル市で円借款により建設が進む新空港で運営・維持管理の人材育成プロジェクトに2015年1月から派遣されています。新空港は市の中心部から直線距離で約30キロ、道のりで言えば50キロ余り離れており、毎朝市内から車輌で通っている次第です。

時間はかかるのですが、日本ではまずお目にかかれない大草原の四季折々の変化が楽しめるだけでなく、放牧されている羊や牛、馬の群れがゆっくりと牧草を食む姿を眺めながら出勤するという、ある意味でぜいたくな通勤時間を過ごしています。

時には、道路を横断する家畜の群れに遭遇して通り過ぎるまで待たされたり、吹雪の中で風をもろに受けないように風上に頭を向け並んでいる馬の群れを発見したりして、モンゴルらしい風景を味わいながら通う毎日です。

現在の空港は市内に程近い場所にあるため、移動の際に大草原の中を通ることはありません。それに比べて新しい空港は市内から遠くて移動に時間はかかるのですが、外国から来た人の目から見てモンゴルらしさを実感できる大草原の中にあり、空港から市内へ移動する段階で早くもその大自然を満喫できる場所に位置しています。ここは旅行者にとってはかなり良いロケーションではないかと感じています。

新空港にはモンゴルの文化・伝統を感じさせるデザインが採用されています。例えば、旅客ターミナルビルを上空から見ると、弓矢の先端にある鏃(やじり)を模した五角形(ホームベース型)をしていたり、横から見るとガラス張りの上にゲル(モンゴルの伝統的な移動式住居)の骨組みを感じさせる白い斜めのラインが入ったりしています。

この新空港は来年には完成する予定となっていますので、日本からもより多くの皆さんに利用していただければと思いながら、日々長距離の通勤をしております。

皆さんもぜひ、モンゴルの大草原へどうぞ!

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放牧されている羊の群れ

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道路を横断する家畜の群れ

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吹雪の中で風上に頭を向け並んでいる馬の群れ


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管制室(西側)から見た新空港の旅客ターミナルビル

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滑走路(南側)から見た新空港の旅客ターミナルビル

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大草原の上空を通過する航空機から伸びる飛行機雲


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