体育はできる、できない関係ない!参加することの大切さ。

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私は、モンゴルの首都ウランバートルから西に1,000キロメートル離れた場所にあるゴビ・アルタイ県アルタイ市に体育隊員として派遣されています。運動会の実施や日本の体力テストの実施など現在行われていないことを紹介し、継続してもらえるように伝えていくという活動目標を持ってきました。

現在、小学生の体育を中心にカウンターパートの同僚と一緒に指導しています。体育の授業も各クラス週2コマ確保され、バレーボールコート1つも取れない小さな体育館ですが、空間をうまく使いながらカリキュラムに沿って進められています。

モンゴル人は勝負に対して本気になれるという良さがあります。長所を生かす活動もあり、学校では授業の単位ごとに学校内での競技会、秋には運動会が実施されています。また、学校外では、毎週何かしらの大会が市民体育館で実施されています。先日は、50歳以上の方が参加できるバレーボール大会が行われ、任地では生涯スポーツとして多くの人に親しまれています。

一方、勝ちにこだわりすぎてしまう傾向もあります。配属先の授業でも、運動が得意な子・身体が大きく身体的に有利だと思われる子だけを指導している場面を、多く見てきました。

私は、多くの子どもたちに、体育が好き・楽しいと感じてもらいたいと考えています。そのため、体つくり運動や日本の遊びなどを体育の授業で取り入れるようにしました。モンゴルは、年間の半分以上が氷点下のためほとんどの体育の授業が体育館で行われるということ、用具などが充実していないという点もあり、授業にあまり変化がない状況でした。そのため、子どもたちもマンネリ化し、授業に対する楽しみや、うまくなりたいというようなモチベーションが欠けていたように感じます。体育着を忘れてくる子どもや、遅れて参加してくる子どもも多く、先生に叱られている場面も見てきました。

しかし、同じことを繰り返すだけではなく、準備運動にダンスを取り入れたり、授業の内容に関する体ほぐしや体つくり運動などを取り入れたことで毎回の授業に変化が生まれ、以前に比べて子どもたちの授業参加率が増加しました。また、体育着がないと参加することができないため、忘れ物の頻度も減少してきています。子どもを叱ることも時として必要ですが、教師が楽しい授業を作ることで子ども達の自主性や考える力を伸ばし、自然と子どもたちが成長していくことを実感しました。

一人でも多くの子どもが体育をより好きになること、体育の授業がよりよくなるよう、教員が日々授業を考えてくれるように、体育の素晴らしさや楽しさを伝えていくことが今の目標です。そして、生涯を通したスポーツ愛好家を増やしたいと考えています。

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日本の新体力テスト実施 握力測定中

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小学生 運動会

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50歳以上のバレーボール大会


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高校生 授業中の様子

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