「名づけ」という重役

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モンゴルへ来て、日本語を教えている生徒から最も多い要望は「日本の名前がほしい」というものです。

モンゴルの名前にも日本と同じように一つ一つ意味があります。

「アズジャルガル」=「幸運」「幸せ」
「フスレン」=「望み」「希望」

このように、真の由来はまたそれぞれ違うかもしれませんが、素敵な意味を持つ名前が多いです。こう見ると名前は、その人への思い、願いが最も表現されているものだなと感じてしまいます。
私は、このモンゴルの名前の意味・由来をベースに、一人一人日本の名前を考えていきます。

例えば「エルデネ」という女の子。「エルデネ」とは日本語で「宝石」「宝」という意味です。ここから連想ゲームが始まります。

「宝石」……両親が子どもを思う気持ちかな。もしかしたら宝石のように輝く子どもになってほしいという願い……?この子はおとなしいけれど、真っ直ぐ目を見て話し、純粋な心を持っていて優しい。宝→宝石→ダイヤ?(ギラギラし過ぎている)→水晶(お。透き通ったきれいな心!)

いつまでもその純粋できれいな心を大切にしてほしいという願いを込め、「水晶」から漢字を取り『晶子』(しょうこ)と名付けました。
 
毎回名前をつける際は、辞書を片手に苦悩します。ましてや日本語には漢字があり、どの漢字をつけようかとまた悩みます。しかし、名前を考える時間はその生徒だけを思い、考えることのできる時間。「ただ名前をつけるだけ」ではなく、「名前」一つで感じる、私と生徒との「つながり」の一つのツールでもあります。

子どもたちにはこれからも、この「名前」を大切にしてもらえたらうれしいです。
そして私も日本へ帰って、同じ名前の子を見つけた時、モンゴルを思い出すのでしょう。



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