建設技術訓練所能力強化プロジェクト訪問

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現在経済成長まっただ中のパキスタンでは、今後工業分野に従事する人口がますます拡大していくことが予想されます。

建設技術訓練所(Construction Technology Training Institute: CTTI)は、1984年から1990年にかけて、日本が、まっさらな状態から創設を支援した職業訓練校です。CTTIは、パキスタンの工業の担い手を育成する重要な役割を果たしており、現在はパキスタン国内の職業訓練校の中で、建設技術分野のCenter of Excellence(最優秀教育機関)として認証を受けています。

パキスタン国内で唯一、建設機械などの重機械の実機を伴う整備・修理のカリキュラムをもっていることもあり、全国から学生が通っています。また、産業界からの期待も大きく、CTTIのコース修了生は、パキスタン国内外で活躍しています。

その一方で、1986年以降カリキュラムと教科書が改訂されておらず、JICAでは、現在の産業界で求められる技能を身に付けた産業人材を育て、パキスタンの発展を支えることができるよう、2015年12月から「建設技術訓練所能力強化プロジェクト」を開始しました。

このプロジェクトに従事する池田直人専門家は、「カリキュラムや教科書をCTTIの先生たちと一緒に作ることが重要だと思っている」と繰り返し強調していました。日本人の専門家だけで新しいカリキュラムや教科書を整備する方が簡単ですが、それではCTTIの先生たちが使いやすい教科書にはならず、またプロジェクト終了後に自力でそれらを改訂するノウハウを先生たちが身に付けられない、とのことでした。

「CTTIで働けてうれしい。プロジェクトを通じ、専門家から多くのことを学んでいる」。

今回のカリキュラム・教科書改訂で中心的役割を担っているCTTI女性教員のナイラさんが、屈託なく話してくれました。女性用職員室で執務するナイラさんの横では、生まれたばかりの赤ちゃんがベビーカーで眠っています。まだまだ文化的に女性が働くことが難しいパキスタンで、出産を経て現場に戻ってきたナイラさんは、とてもたくましく見えました。「きっと彼女のような人が、パキスタンの今後の発展を担っていくのだろう」「ナイラさんが池田さんたちと作った教科書で学ぶ学生たちもまた、彼女のようにたくましい人材になっていくだろう」と強く感じました。



(関連リンク)

各国における取り組み パキスタン

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CTTIの校門

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玄関に掲げられたメッセージ

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CTTIの古い教科書について説明する池田専門家


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CTTIの学生

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授業の様子

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授業の様子


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