不思議な島の物語—法被とポロシャツ—(後編)

Twitter Facebook はてなブックマーク メール

(前編から続く)

一方、日本同様資源に乏しいこの国あって、レシート紙のやたら長いことか、また同様に店には同じ長さのハードコピーが残る仕組みになっている。

さらに、ポリ袋や当地やインド特有の弁当箱(固めの紙の弁当箱)の中敷き(ごはんの上のカレーがしみ込まないためのシート)を使用するが、これが20ミクロン以上の地厚なもの。この厚さ以上でないと販売も流通も不可、その心は洗って再利用(Reuse)を旨としている。

しかるに消費者は簡単に捨ててしまい、今や一日1200万枚(人口の二人に一人が一枚捨てている勘定)が自然投機状態で、早晩この美しい島がごみの島なるものと危惧するのは小職のみばかりか。

これらの資源の無駄使いへの取り組みにかけては、日本は本当に先進国と思っている。節約や省エネは世界に冠たる日本の技術として誇るべきである。

またエネルギーも日本同様輸入に依存している。水力や薪など地元産のものもあるが、化石燃料への輸入支払いは年々増加の一途である。この国にあってかつては停電が頻発。しかし、最近は停電も小職赴任後の半年でほんの数回、しかも数秒にて復旧という状況である。

しかし年末、特にクリスマスシーズンには、競ってホテルや企業のビルに加えて、公共施設までイルミネーションにて夜空を彩っている。またビーチには世界一高い人工のクリスマスツリーが出現し、コロンボ市民のみならず観光客の人気の的になっている。

人口の8割が仏教徒と認識していたが、クリスマスの飾りつけは、かつて日本にも引けを取らない豪華なものである。もちろん、コロンボ市民やスリランカの国民にとってイベントは重要で、大騒ぎをしてきた日本人がとやかく言う術はないが、もう少し節約型でもいいのではないだろうか(ちなみに小職のアパ—トの隣はスコットランド長老派の教会があり、12月25日の昼にはミサがあったもののなんと厳かなことか)。

これらのイルミネーションの影響かどうか定かではないが、停電がやや多い。国名Sri Lankaとは光輝く意味とも言われており、人工の光がなくとも十分に光輝いていると思うのだが。

一方、赴任後数カ月を経ると何故か、相違点ではなく、共通点が気になってしかたがない。

その答えは、「法被とポロシャツ」である。日本でも法被に袖を通すとお祭りへの高揚感溢れ、神輿による町内間の競い合いとなる。一方、当地でも社名入りのポロシャツに私服から一度着替えると帰属意識かもしくは連帯感が横溢し、とりわけイベント時などではなかなかの張り切り様である(当地への進出の際は、是非社名入りポロシャツをお持ちなってはいかがか)。




(関連リンク)

不思議な島の物語 —法被とポロシャツ—(前編)

【写真】

弁当箱の中敷きの上に提供されるカレー

Twitter Facebook はてなブックマーク メール