環境教育の種まき

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ヴァナッカム!(タミル語で「こんにちは」)。

スリランカはインドの南西に位置する島国で、国の面積は北海道の8割ほどです。日本とスリランカは、歴史的に深いつながりがあります。話は1951年のサンフランシスコ講和会議(日本と連合国側との戦争状態を終結させる会議)にさかのぼります。スリランカ初代大統領のJ.R.ジャヤワルダナ氏が、スリランカ代表としてこの会議に参加し、釈迦の「憎悪は憎悪によってではなく、慈愛によってのみ止む」という言葉を引用して、日本の主権の擁護を訴えました。演説後、大きな拍手がわき起こり、この演説をきっかけに日本は国際社会に復帰できることになりました。恥ずかしながら私は、スリランカに派遣が決まってからこの事実を知りましたが、戦後の日本を救ってくれたスリランカに派遣され、活動ができることを誇りに思っています。

私はスリランカ東部のバッティカロア市役所に環境教育の初代隊員として派遣されました。市の教育委員長と連絡を取り、校長会議で活動紹介をさせていただき、2017年はバッティカロア市内の小中学校約40校を巡回訪問し、廃棄物の3R(Reuse:再利用、Reduce:削減、Recycle:再資源化)啓発を中心に活動しました。ごみの処理を適切に行わないことで起こりうる環境問題や健康被害問題などについて、児童生徒の年齢に応じて、ワークショップを継続的に行っています。先日は、コンポスト(堆肥)について学ぶため、巡回先の学校の生徒が地区で初めて最終処分場を訪れました。 

任期は後半に入り、学校現場外の政府機関、病院、レストラン、コミュニティセンターなどでの啓発活動の依頼が入るようになりました。活動成果を報告するためにたびたび訪れている校長会議では、6月以降、配属先管轄区外の学校でもワークショップを行ってほしいという要請があり、活動範囲がどんどん広がっています。

任期の終了前には、教育に携わる先生方に対するワークショップを実施したいと考えています。環境教育初代隊員としての私の役目は、子どもたちや市民の中で環境に対する気付きの芽が育つように、まずは種をまくことだと思っています。時間が許す限り、明日もまた、私はこの地でせっせと種まきに徹したいと思っています。



(関連リンク)

各国における取り組み スリランカ

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ポイ捨てをやめましょうと宣言

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ごみ処理場を初めて見学

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市役所での古紙リサイクルボックスワークショップ


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ごみ分解クイズワークショップ

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コンポストワークショップ

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病院での環境啓発プログラム


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