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人身取引−現場から考える問題解決への糸口−

首都バンコクから北に約300キロメートル、都会の喧騒とは無縁の場所に「ソンクウェー女性保護・職業訓練センター」はあった。その一室で、女の子たちが静かに座禅を組むのを見ていると、一人が「お母さんに会いたい」とぽろぽろ泣き始めた。「お母さんに会ったとき、お手伝いできるように立派になろうね。そのためには、今がんばろうね」そうタイ語で励ましたのは、日本人女性、青年海外協力隊員の中元博美さんだった。タイ北部ピッサヌローク県の外れに位置する同センターは、人身取引の被害者となるなど、さまざまな問題を抱えた女性たちの保護施設。入所者の大部分は、10代前半の少女たちだ。ここでの職業訓練などを通して、退所後の社会復帰を目指す。急速な経済発展や情報のグローバル化に伴い、タイでは198...

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