中央アジアのお祭り「ナウルーズ」

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「ナウルーズ」は中央アジアでは最大のお祭り。ペルシャ歴の新年にあたる3月21日にはウズベキスタン中で祝典があります。

私の赴任先の大学でもキャンパスで盛大な祝典がありました。まず校内に入ると、「スマラク(сумалак)」を煮る大きな鍋に出合います。スマラクは茶色いチョコレートのようなドロッとした飲み物で、材料は小麦の芽。これを油で煮詰めます。校内の講堂では学部ごとにイベントを開催し、様々な民族衣裳に身を包んだ人々が歌や踊りを披露しています。

ウズベキスタンは多民族の国家です。ウズベク人、タジク人、タタール人、ロシア人、他にもカルカルパク人(ウズベキスタンの北西部に居住)や朝鮮系のロシア人など。長い歴史の中で国の指導者も変わり、また、住む人々も変わってきました。

今のウズベキスタンは19世紀後半から始まった帝政ロシア、それに続くソ連の支配から25年前に独立した若い国家です。シンボルは英雄「アムール・チムール」。その銅像がボランティアにはおなじみのホテル前の広場に佇立。

市内の公園にはたくさんの人が。ナウルーズは日本の正月のようなもの、家族連れでにぎわっています。大家族のウズベキスタン。おじいさん、おばあさんも一緒にみんな和気あいあいと楽しそう。この家族のつながりこそ、ウズベキスタンのいちばんすばらしいところ。

「マハラ」と言われる地域の共同体組織も残っていて、地縁・血縁の強い社会です。特に結婚式は豪華。学生の結婚式に地方まで出かけましたが、家族の温かさの一端を垣間見ることができました。

ナマンガン州では、2日がかりの結婚式に参列。大変な人数の結婚式で、締めは、踊りです。新郎新婦のご両親も率先して踊りの輪に入ります。

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「スマラク」。ナウルーズには欠かせない飲み物です

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学内で行われた民族衣裳でのダンス

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別の地方の民族衣裳でのダンス


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相撲に似た伝統スポーツのクラッシュ

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英雄アムール・チムール像

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ナウルーズの日、市内の公園の様子


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