「国を越えて仲間になる」が私の国際協力-ベトナム・ハイズオン省から-

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皆さんは国際協力と聞いて、何を思い浮かべますか?

JICAウェブサイトを見ると、国際協力とは「国際社会全体の平和と安定、発展のために、開発途上国・地域の人々を支援すること」と定義されています。

ここベトナムは、都市部には高層ビルがあり、高速道路が走り、大型スーパーがあり、一見すると人々は不自由ない生活を送っているように見えます。しかし、都市部から少し離れると、トイレのない家で暮らす人、収入が少ないため休みなく働く人々がいます。

私はベトナム北部のハイズオン省リハビリテーション病院で理学療法士として勤務しています。鍼灸(しんきゅう)などの東洋医学がベースのこの病院にも、西洋医学から始まったリハビリテーションの重要性が浸透しつつあります。新しい医療機器や技術への関心が高く、発展したいという意欲のある病院ですが、実際に働いてみると、手指衛生、安全管理、カルテ記録など、基本的で、しかもとても重要なことがおろそかになっている現状があります。

私たちJICAボランティアは、最新機器を導入したり、最先端の技術を完ぺきに指導したりすることはできません。彼らにとっては刺激的で魅力的な存在ではないかもしれません。けれど、2年間一緒に働く仲間だからこそできることが、たくさんあります。

毎日、現地の言語で会話し、彼らの考えや思いを知ることで、どうすれば効率的に働くことができるのか、どうしたらより良いリハビリテーションが提供できるのかを一緒に考え、行動することができます。

今日も1人の病院職員として、同僚とともに患者さんへ治療を行っています。「今日もありがとう」と声をかけてくださる患者さんがいて、「疲れたね~残りの仕事は午後に回して休んじゃおうよ」と優しい言葉をくれる同僚がいます。「最近ちゃんと食べてるの?」と母のように接してくれる女性スタッフがいます。日本人の私に、ではなく、仲間に声をかけてくれているのだろうと感じます。一緒に働き、苦労を共にしているからこそ、私にとっても家族であり仲間です。

「国際協力とは何だろう」「私の役割とは何だろう」と悩んだ時期もありました。現在も支援なんて大層なことはできていないかもしれません。でも、JICAボランティアが世界中で活動をしている、それだけで世界は少しずつ平和に向かっているのだろうと感じます。世界中の人々と仲間になり、家族になること。それが私たちの国際協力であり役割だと感じています。



(関連リンク)

国際協力とは(国際協力・ODAについて)

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病院の敷地内には漢方薬農園があります

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リハビリテーション科でも鍼灸治療は欠かせません

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赴任当初のリハビリテーション室。込み合い、身動きが取れません!


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働きやすい環境を作るために、業務改善チームを結成しました

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リハ室を拡張し治療時間を管理した結果、業務がスムーズに!

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家族のように仲がいい同僚たち、素敵です


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