ちょっと不思議なマケドニアの首都スコピエ

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東ヨーロッパ・バルカン半島の中央部にあるマケドニアの首都スコピエを訪れると、まず、街中に置かれた銅像の数の多さに驚かされます。極めつきは、街の中心の「マケドニア広場」に設置された、馬に乗るアレキサンダー大王の銅像で、台座をあわせると約25メートルの高さがあります。

巨大な台座の足元には噴水が配置され、8匹のライオンの銅像によって取り囲まれています。アレキサンダー大王の銅像が大きいのでライオンの銅像が小さく感じられるのですが、それでも人間より大きなサイズです。

この銅像は街のランドマークとなっており、写真を撮る観光客の姿をよく見かけますが、あまりにも大きすぎてフレームに収めるのに苦労します。

マケドニアでは、2010年から「スコピエ2014」と名づけられたプロジェクトが実施されており、アレキサンダー大王の銅像の建設もその一環です。このプロジェクトでは、マケドニアに縁のある偉人、マケドニア紛争の兵士、母親像、聖人などのモニュメントの建設、そして、マケドニア政府の庁舎など約40の建物の外装を、これまでの社会主義時代(旧ユーゴスラビア時代)の無機質なものから、ギリシャ風やネオクラシカル風への改装が中心となっています。

当初は2014年までにプロジェクトが完了する見込みだったので、プロジェクト名も「スコピエ2014」となっていますが、2016年に入った今も、市内各所で工事は続いています。

これにあわせ、マケドニア広場の周辺や、広場からつながる歩行者天国に面している一般のビルの外装もネオクラシカル風への改装が進んでいます。町並みが改装によって綺麗になっていくのは良いのですが、クラシカルなのにピカピカの建物が並んでいるのはちょっと現実離れした感じで、テーマパークの中にいるような気分になってきます(実際そのような批判があります)。

このほかにも、パリの本家よりはかなり小さいものの凱旋門風の建物があったり、街中をロンドン風の赤い2階建てバス(中国製ですが)が走っていたりするのも何だかテーマパークのようです。

マケドニアは旧ユーゴスラビア連邦から分離独立した国であることから、国のアイデンティティを確立するため、このように歴史を意識させる改装プロジェクトを推し進めています。また、政府は観光にも力をいれており、このプロジェクトは観光振興の一部でもあります。

正直なところ、センスには少々微妙なところはありますが、リアルなテーマパーク(?)が感じられるスコピエへの旅行はいかがでしょうか。ちょっと不思議な経験ができるかもしれません。

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「マケドニア広場」とアレキサンダー大王像

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ピリッポス二世像

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改装された考古学博物館


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改装された街並

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凱旋門?

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スコピエ市内を走る2階建てバス(路線バス)


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