教育支援の現場から。参加型・協力型アクティビティへの試み

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私の派遣先はエジプトの首都カイロ。教育支援団体の施設に通い一年が経過した。

エジプトの教育機関は主に教育省が管轄する。社会連帯省が教育施設運営をサポートする仕組みもある。教育段階には、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学があり、小学校と中学校が義務教育。エジプトの教育の特徴の一つに試験制度があり、その中の進級・卒業の制度には厳格な規定がある。

教育支援の対象は、就学前教育と義務教育段階の子どもたちだ。教育レベルのボトムアップを図っており、優先教科は第一にアラビア語。次いで算数と英語、そして、その他の教科やアクティビティという選択科目が続く。

私の担当は英語教育と情操教育。公立校のテスト時期やイスラム教の暦、教科の優先度により指導時間は大きく左右される。休憩や食事のタイミングなど、現地の教育環境に戸惑うこともある。

私は英語教育において「TESOL」という英語教授法を習得しており、国際的な指導視野を持って接しているつもりだが、これらの戸惑いが、日本的視点なのか、先進国視点なのか、私個人に拠るものなのかを図りかねることは多い。

赴任以降、音楽や運動、絵画の機会を実践してきたが、今後推進したいのがグループワーク。幸い、日本・エジプト間で2016年2月に「エジプト・日本教育パートナーシップ(EJEP)」が発表され、私の配属先においても協調性や生徒間の学び合いを推進しやすい環境にある。教育者も巻き込み、授業や物事を互いに協力して作り上げる大変さや喜びを共有したい。

とはいえ、常に心掛けているのは継続性。私がいなくても配属先が主体になり、教育活動を実践し続けられるアイデアの提案と実践を軸に活動を続けていく。



(関連リンク)

外務省-諸外国・地域の学校情報-国・地域名:エジプト(2015年12月更新情報)新しいウインドウで開きます

貧困プロファイル 2012年3月 JICA(PDF2.84MB)

伊能武次編『エジプトにおける社会契約の変容』調査研究報告書(2011年3月、ジェトロ・アジア経済研究所サイト、PDF493KB)新しいウインドウで開きます

日エジプト共同声明 - 二国間関係の新たな段階への飛躍のための協力 -(2016年2月29日、外務省サイト)新しいウインドウで開きます

エジプト・日本教育パートナーシップ(EJEP)エジプトの若者の能力強化-日本式教育の導入-(外務省サイト、PDF231KB)新しいウインドウで開きます

日本式教育をエジプトの子どもたちへ——健やかな発達と学力向上のカギは「特別活動」(2016年10月20日、トピックス)

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ナイル川沿いに広がるカイロの街並み

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生活感豊かな配属先周辺の街並み

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指導推進のために配属先で作成活用している英語教材の一部


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情操教育の一つである子どもたちの絵を取り入れた英語教材の一部

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共同制作トライアル。配属先の人々の手形によるハンドツリー

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配属先近辺の子どもたち


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