イランと日本のお正月

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イランは、日本の4.4倍ほどの広さの国土に、約7,800万人が住んでいます。春、秋は日本より短いですが四季を感じることもでき、文化や伝統が大切にされています。住んでみると、言葉や文化の面で日本との共通点があることに気づかされます。

イランでは、ペルシャ暦が採用されており、新年を迎えるのは例年3月21日ごろ(春分の日)です。日本がお正月を迎える1月1日の前後、年末年始は特別な日ではなく、この時期はいつもと変わらない時が流れています。

イランの年末年始は、1年の穢れを落とし無病息災を願う「チャハールシャンベスーリー」から始まり、太陽が春節点を通過する時に新年を迎え「ノウルーズ」と呼ばれる新年のお祝いが13日目の「スィーズダペダル」まで続きます。今日は、イランをより身近に感じられるような年末年始の共通点を紹介したいと思います。

新年に向け、1週間くらい前から各家庭で大切な準備が始まります。これは、「フネタクニ」(ペルシャ語で「家を揺らす」)と呼ばれ、家中のカーペットを洗い、床や棚の隅々まできれいに掃除します。広い家になると、手伝いを頼んだり、掃除業者を呼んだりすることもありますが、大掃除で気持ちを切り替え新しい年に備えます。

ペルシャ暦の新年「ノウルーズ」を迎えると、「ハフトスィーン」(ペルシャ語で「7つのS」)と呼ばれる正月飾りを飾り、親せきの家に集まり過ごします。ここでは、普段なかなか会う機会のない親せきに新年のあいさつをし、お年玉を渡すといった日本でもおなじみの光景がみられます。お年玉は、日本では子どもたちに渡すのが一般的ですが、イランでは対象者が広く、学校の先生、マンションの管理人といった普段お世話になった人にも渡します。

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春を告げる「ハジフィールズ」の格好をして新年を祝います

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「S」の音から始まる縁起物を7つ集めるハフトスィーン。7つ以上飾られることも

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新年から13日目は家族そろってピクニック。公園前の入り口はまるで初詣のよう


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公園にはテントを持ち込み、思い思いにくつろいでいます

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ハフトスィーンで飾った「サブズ(緑)」は、ノウルーズ最終日に川などに捨て、悪い気をはらいます

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