ミクロネシアで裸足の付き合い

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ミクロネシアは人口12万人の南太平洋の小さな島国です。正式には、ミクロネシア連邦と言って、ヤップ、チューク、ポンペイ、コスラエの四つの州で構成されています。赤道に近いため、一年を通して30℃を超える暑さを記録し、毎日何度もにわか雨が降ります。いつ降るか分からないし、降っても長時間は続かないので、現地の人たちは傘を持たないようです。雨の後には、虹がかかることが良くあります。それで、ミクロネシアは、レインボーカントリーとも呼ばれています。

私が勤める私立ザビエル高校は、チューク州ウェノ島にあります。チューク国際空港から東へ、水たまりだらけのでこぼこ道を1時間近く車で走ったところです。1952年にカトリック教会のイエズス会により設立された歴史ある学校で、かつて日本軍の通信所として使われていた建物をリノベーションして、校舎にしています。今でも米軍の爆撃で破壊された屋根や弾痕が保存されています。

この高校では、周辺のパラオ、マーシャル諸島などの国の学生も勉強しており、各国の大統領や政府の高官を輩出しています。私が日本語を教えているのは、日本では高校1、2年生に相当する学生たちです。日本語は必修科目であるため、4クラス77人が勉強しています。

教室を含め建物の中では、みんなが裸足です。私も最初は靴や靴下を履いていましたが、高温多湿の環境では、裸足にサンダルが一番適しているのが良く分かりました。教室の中は、汚れていたり、チョークやゴミが落ちていたり、アリが歩いていたりしますが、学生たちは気にしていません。建物の外でもよく裸足で遊んだり、野球やバスケットボールをしたりしています。学生たちは元気で、歌やダンス、絵画などの芸術分野に優れているように感じます。

在ミクロネシア日本大使が来校したときには、筆の文字で書いた歓迎のバナーを掲げ、「里の秋」を日本語で歌いました。日本語クラスの合言葉は「がんばろう!」。授業開始時にこれを3回叫んでいます。ザビエル高校は、丘の上にあるため、朝日も夕陽もきれいです。海に面した教会の中から見る夕陽は、スピリチュアルな気分にさせてくれます。不便だけれど、裸足だけれど、インターネットは遅いけれど、美しい自然の中でのびのびと育って、生徒たちに未来の太平洋地域のリーダーになってほしい。そう願っています。



(関連リンク)

各国における取り組み ミクロネシア

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ザビエル高校の空にかかる虹

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ザビエル高校の校舎と日本が支援したスクールバス

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ようこそザビエル高校へ!


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日の出

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