選択するお手伝い

Twitter Facebook はてなブックマーク メール

キリバスは大洋州にある国で、33の島々から成ります。面積は730平方メートルで、日本の対馬と同じくらいです。海洋性の亜熱帯気候で、平均気温は26~32度。毎日暑いですが、所属先のスタッフと汗をかきながら日々一緒に活動をしています。

私が所属するキリバス家庭保健局協会は、保健医療サービス省公認のNGOで、性感染症の予防啓発活動と治療、家族計画指導、婦人疾患対策、妊婦健診などに力を入れて活動をしています。

活動を始めた際、所属先のトップが「キリバスでは19歳以下の女性の出産が問題となっているんだ」と話してくれました。調べてみると、キリバスでは15~19歳の住民の27パーセントしか避妊具を用いていません。そして、19歳以下の女性の妊娠は妊産婦さんや赤ちゃんの死亡のリスクを高めていると考えられるため、その改善は重要な保健課題の一つとなっていることを知りました。また、若い世代に限らず多くの住民が、宗教、健康面の不安、パートナーの反対、恥ずかしさ、知識の欠如など、さまざまな理由で避妊具を用いていないことが分かりました。

どうすれば多くの人に避妊具を使ってもらえるようになるのだろうと悩んでいたとき、同僚が「私たちは決して強要してはならないんだよ。情報を提供することで、その人自身が選択できるようにお手伝いをすることが大切なんだ」と話してくれました。私はその言葉にはっとさせられました。焦っても仕方がない、まずは住民の声に耳を傾け、住民が置かれている状況を知り、住民自身が選択できる環境をつくることを考え、その中で今私たちができる活動をただ精いっぱいすることが大切なのだと感じました。

キリバスで生活していると、学ぶことがたくさんあります。多くの人と出会い、多くの気付きや経験ができることをうれしく思います。今後も所属先のみんなと一緒に、お互い良い刺激となり成長しながら、私たちの目指すゴールに向かって日々活動をしていきたいと思います。

【写真】

所属先で一緒に活動するユースボランティアと筆者(右から2人目)

【写真】

現地にある物で妊婦体験ジャケットを試作中

【写真】

キリバスの青く澄んだ海


Twitter Facebook はてなブックマーク メール