マーシャル諸島点描

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太平洋上に位置するマーシャル諸島に、人類が初めて訪れたのは約2,000年前といわれています。サンゴ礁でできた環礁国マーシャルの平均標高は2メートル。農耕に適さない土壌のため、人々は海から命の糧を得て生活してきました。近代的な漁業が普及した現在でも、伝統漁法を守っている人を見ることができます。

また山も川も湖もないマーシャルでは雨水が唯一の淡水でした。今では飲料水として海水を淡水化した水や輸入のミネラルウォーターが普及しています。また各家庭に貯水タンクが行きわたり、炊事、洗濯、シャワーなどに使用する水が確保できるようになりました。それでもやはり淡水が貴重であることには変わりありません。スコールがやってくると子どもたちの目の色が変わり、無邪気にはしゃぐ笑顔に心が和みます。

環礁国で土地が狭いため、食料や飲み物の多くを輸入品で賄っています。また鉱工業も発達していないため、日用品をはじめ家電製品、建設資材、自動車など、ほとんどの工業製品を輸入しています。これら輸入品は価格に輸送費などが加算され、日本よりもはるかに割高に感じます。

輸入されて困っているものもあります。それは飲料用のペットボトルやアルミ缶などのゴミです。高温多湿の気候で、水道水がそのまま飲めない国ですから、一人当たりの排出量は日本人の比ではありません。さらに使い捨てのフォークやスプーン、皿、コップなどのゴミが大量に投棄されています。

便利なこの使い捨て文化が、深刻なゴミ問題を引き起こしています。それを少しでも改善するために、私は日本からこの国にやってきました。みんなの努力や工夫によって現状が少しずつ改善されるよう、大好きなマーシャル人パートナーたちと活動を続けます。

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伝統的漁法を守り続けるマーシャル人青年

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スコールを喜びはしゃぎまわる少年たち

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スーパーに山積みされた発泡スチロール製のコップ


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プレスしたアルミ缶をリサイクル資源として輸出する

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