日本の産学の雄がインドの未来を担う理工学系エリートに特別講義を実施

松本洋一郎東京大学理事(副学長)、藤野陽三同大学教授、小西謙作キヤノン・インディア社長兼CEOのインド工科大学ハイデラバード校(IIT-H)訪問

2010年8月26日

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活気溢れる特別講義の風景。講師(上から)松本洋一郎東京大学理事(副学長)・大学院工学系研究科・工学部教授、藤野陽三東京大学工学系研究科・社会基盤専攻教授、小西謙作キヤノン・インディア社長兼最高経営責任者(CEO)

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左からIIT-H仮校舎前で談笑する関係者、本キャンパス建設予定地で将来のビジョンを語るデサイ学長、日印関係者記念撮影

8月18日、IIT-H仮校舎にIIT-H学部生、大学院生、研究者、教授等約100名が集い、松本洋一郎東京大学理事(副学長)大学院工学系研究科・工学部教授、藤野陽三東京大学工学系研究科社会基盤専攻教授、小西謙作キヤノン・インディア社長兼最高経営責任者(CEO)による特別講義に耳を傾けました。

日本政府は新設IIT-H支援事業の促進を目的とし日本の産官学を結集したIIT-H校支援コンソーシアムを2009年8月に設立しました。JICAも様々なODAスキームを活用しIIT-Hとの包括的な協力関係を築きつつあります。今回の特別講義はコンソーシアムの幹事校代表であり、かつJICAのIIT-Hへの支援に関する国内支援委員会委員長である東京大学の松本洋一郎理事、及び同大学藤野教授のIIT-H訪問に際し、インドで近年飛躍的に業績を上げているキヤノン・インディア社の小西CEOが一堂に会したことで実現した日印の知の交流でした。

松本理事は東京大学の現況と国際交流に関する取組、及び同学における最近の研究トピックについて紹介されました。また、ご自身の専門である超音波とマイクロバブルを利用した医療研究についても実験映像を用いた講義は参加したIIT-H学生の関心も高く、講義終了後も取り囲まれ質問を受けていました。藤野教授はご自身の耐震構造研究の実績や日本の有識者が技術の粋を凝らして取り組んできた都市インフラの整備・再生を、参加者にとっても身近な話題であるキャンパス整備も引き合いに出しつつご紹介され、巧みなプレゼンテーションで会場を沸かせました。最後に、小西CEOの紹介するインドでの近年の同社の目覚ましい業績向上ぶりとそれを支える販売促進活動は参加者全員に大きなインパクトを与えました。特にキャノン・インディアの従業員の多くがインドの様々な地域のIIT卒業生を含めたインド人であるという事実に感銘を受けた学生からは、キャノンのインド国内シェアの拡大について活発な質問が出されました。

今年に入りますます活発化しつつある日本の最高峰の理工学分野の有識者によるIIT-H訪問にあたり、IIT-H校のデサイ学長は最先端の研究事例について紹介し学生を刺激してもらいたいと期待を寄せており、今回の特別講義も開会、閉会の辞を自ら担当され最前列で終日、活発に質疑応答に参加していました。

今回の短い滞在機会を捉え、日印関係者はIIT-Hの今後のビジョンや日印大学間での教員・学生の更なる人材交流促進計画についても意見交換を行いました。IIT-Hでは日印交流の窓口となる専任担当者も新たに任命され、今後ますます日本らしさ際立つIIT-H支援事業に弾みがつくことが期待されます。