デサイン・マニュファクチャリング分野の日印研究者が現地協議を実施! ―澤口学早稲田大学創造理工学研究科経営デザイン専攻教授訪印

2011年3月31日

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日印のデザイン・マニュファクチャリング分野の研究状況に関してIIT-Hデサイ学長(左)とエスラワン教授(機械工学部学部長)(中央)と協議する澤口教授(右)

3月16日から19日、澤口学早稲田大学創造理工学研究科経営デザイン専攻教授が訪印しました。澤口教授とIIT-Hデサイ学長はIIT-H支援重点協力分野のひとつであるデザイン・マニュファクチャリング分野における今後の交流促進に向けた可能性を検討すべく、日印それぞれの取組に関する情報共有を行う基礎協議を実施しました。

デザイン・マニュファクチャリング分野

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IIT-H機械工学部研究者と互いの専門分野に関して協議を行う澤口教授

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特別講義を行う澤口教授

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IITボンベイの工業デザインセンターをIIT-H日印交流窓口のゴッシュ氏(右端)とともに訪問し、作品を手に教授と意見交換をする澤口教授

デザイン・マニュファクチャリング分野は5つのIIT-H支援重点協力分野のひとつですが、日本の比較優位が特に経営システム工学の面にあるのと対照的に、IIT-Hの研究者は主として製造そのものの技術研究に注力しています。今般の澤口教授の訪問にあたっては、まずはそれぞれ異なるお互いの専門分野に関し相互に情報共有を行うことに重きがおかれました。

澤口教授の行ったIIT-H特別講義には主として機械工学部の学生や研究者が参加、日本が第二次世界大戦後の復興過程で連綿と続けてきた工業製品の品質改善の具体的な事例をもとに、どんな技術にも適用可能な技術革新のためのTRIZやVEといったアプローチ手法に初めて接する機会を得ていました。

澤口教授はインドのデザイン・マニュファクチャリング分野の広範な研究状況を把握すべく、今般インドで創立年度が2番目に古く、かつ管理工学部を機械工学部とは別に学内に設けたり、インドのIITで初めて工業デザインセンターを学内に設立したりしているIITボンベイも訪問、幅広い関連専門分野のインド研究者の取組に関して知見を深め、日印双方の比較優位を尊重し、相互補完をはかるような連携アプローチの可能性を検討し帰国されました。

東日本大震災の衝撃覚めやらぬ中万難を排し初来訪を果たした澤口教授に対し、IIT-Hデサイ学長をはじめとする全てのインド研究者は日本の被災に対する弔意と今般の訪問への謝意を表明していました。澤口教授の特別講義を通じて期せずして過去の日本の復興に向けた底力の片鱗に触れることになったインド関係者からは、今般の被災をバネにより新たな進歩を遂げていく力がきっと日本にはあるという声も寄せられました。