さらなる交流促進の加速を確認:日本学術振興会の安西理事長がIITHを再訪

2013年3月22日

2013年3月21日から22日にかけて日本学術振興会の安西祐一郎理事長(注1)が、外務省の事業によりインド工科大学ハイデラバード校(IIT-H)を訪問し、デサイ学長をはじめIIT-Hの研究者たちとの意見交換や、学生、若手研究者に向けた特別講義を行いました。安西理事長の訪問は前回の約二年前の訪問以来、二回目となります。

デサイ学長からは面談の折、現在進展している日本からの支援について、満足しており今後も良好な関係を維持発展させたい旨の表明があり、小ワークショップのような形で教員交流を立ち上げていくことで、研究協力に弾みをつけたい、という具体的な提案もなされました。また、日印で合意している重点研究分野(注2)の教員からの研究分野紹介や今後の交流についての意見交換、インターンや短期渡航プログラムで訪日した経験のある在学生との対話も行われ、今後の交流のさらなる展開に向けた活発な意見交換が行われました。さらに、「Science and Technology of Japan: Recent Topics and Future Prospectus」と題した特別講演では、IIT-Hと日本との関係の歴史を導入としつつ本論では最新の日本の科学技術振興政策を紹介し、大講堂を埋めた100名におよぶ聴衆が熱心に聞き入りました。

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多様な分野のIIT-H教員との意見交換

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安西理事長の講演

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講演はIIT-H大講堂で行われました

安西理事長は、IIT-Hで同じタイミングで開催されていた「Cyber-Physical Systems: Application and Open Challenges」ワークショップでもChief Guestとして冒頭挨拶を行いました。同ワークショップは日立製作所/Hitachi IndiaとIIT-Hの共催によるもので、日本の産業界とIIT-Hの関係の深まりが目に見える形で現れた事例でもあります。日立からは日印の研究者15名ほどが参加して発表し、加えて学界からは慶応義塾大学環境情報学部の村井純教授が日本からのテレビ会議を通じて、また東京大学情報理工学系研究科の江崎浩教授による現地基調講演もあり、日本の産学トップレベルの人材からの知見が共有されるワークショップとなりました。

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在学生との交流:日本での経験のある学生はそれぞれが学内の「日本大使」です

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安西理事長の経験談に身を乗り出し聞き入る在学生たち。将来の抱負やキャリアパス、日本の印象など、話は尽きません

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CPSワークショップの開会風景

今回の安西理事長のIIT-H訪問は、各種行事日程を縫うようにして実現した約26時間の短い現地滞在でしたが、今後さらに人的な交流を展開していくうえで大きな弾みがつく濃密かつ実り多い訪問となりました。また、前回の訪問以降、IT-H支援のため現在3名のJICA長期専門家がハイデラバードに赴任していることや、新キャンパスに建設される施設の設計デザイン支援、本邦大学への長期留学支援といった活動も順調に展開していることも見て取れ、IIT-H内でも着実に日本の存在感が増していることが実感できる再訪となりました。

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新キャンパス構想の説明を受ける安西理事長

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新キャンパス予定地ではインド側の建設工事がはじまり、広大な建設予定地におぼろげにキャンパスの姿が浮かびあがりつつあります

学術交流や産学連携といった日本とIIT-Hとの連携強化の加速に向け、関係者の奮闘は今後も続きます。活動の進展にご期待ください!

(注1)安西理事長は外務省設置のIIT-H支援コンソーシアムの顧問兼JICAのIITH国内支援委員会委員を務めておられ、日本がIIT-H支援を決定する前段の過程から現在に至るまで、継続的な関与と支援を頂いています。
(注2)1)Nano(ナノテク・ナノサイエンス)、2)Next Generation Networks(デジタル・コミュニケーション)、3)Energy & Environment(環境・エネルギー)、4)Design Manufacturing(同)、5)Sustainable Infrastructure Development(都市工学)。英文は先方による呼称。

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関係者との全体集合写真:日本側の専門家も同席のもと、幅広い分野の教員との意見交換が行われました

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