プルリア揚水発電所建設事業

背景と目的

西ベンガル州は、インド第3の都市コルカタを抱えるインド東部の主要州ですが、近年の工業化に伴い、直近10年間で電力需要が年平均5〜6%増加してきました。その結果、2004年度のピーク時電力需要は4,175MWに達しました。その一方でピーク時電力供給は3,891MWにとどまっており、約7%の需要ギャップが生じていました。電力需要は今後も引き続き堅調に推移することが予想されており、西ベンガル州電力庁の予測では、2009年度までのピーク時電力需要の年平均増加率は約5.3%となっています。

このように西ベンガル州においては、ピーク時電力需要ギャップの解消が課題となっているほか、電力供給体制の効率化やバランスの取れた電源構成(注1)の確保も課題となっています。そのため、西ベンガル州政府は、プルリア揚水発電所を含む複数の発電所の建設を計画・実施することで、こうした問題を解消することに努めています。

(注1)同州の電源の95%以上を火力が占めている。

  • 借款契約(L/A)調印日:2006年3月31日
  • 円借款額:62,061百万円
  • 実施機関:西ベンガル州電力庁

事業概要

【写真】

本事業では、西ベンガル州北西部のプルリア地区キストバザール川に出力900MW(225MW×4基)の揚水発電所及び関連送変電設備を建設し、ピーク時の電力供給能力の向上を図ることで、地域の経済発展に貢献するものです。また、本事業は実施機関組織強化も行うべく、州間電力取引に係わる料金設定や決済システムの構築、総合品質管理(TotalQuality Management:TQM)の推進、送電設備の管理システムの構築への支援も含まれています。