バンガロール上下水道整備事業

背景と目的

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バンガロールはインドのシリコンバレーと呼ばれソフトウェア産業が発達していると共に、トヨタ自動車をはじめとする日本企業約40社を含め多くの外国企業が進出していますが、同都市圏での給水時間は1日おきの6時間のみとなっています。

急速な産業発展に伴い、現在600万人の同都市圏の人口は、2011年には730万人に急増すると予想され、上水道施設の整備による安定した水供給の実現は緊急の課題となっており、それに見合う下水処理施設の整備も地域住民の衛生環境の向上のために必要になっています。有償資金協力(円借款)では1996年にフェーズIを供与し、事業は完成済。現在はフェーズ IIを実施中です。

  • 借款契約(L/A)調印日:1996年1月25日(フェーズ I)、2005年3月31日(フェーズ II 第1期)
  • 借款金額:28,452百万円(フェーズ I)、70,355百万円(フェーズ II)
  • 実施機関:バンガロール上下水道局

事業概要

フェーズ I事業ではコーヴェリ川を水源とする給水計画の一部として、27万m3/日の上水道施設と30万m3/日の下水道施設の整備を行いました。フェーズIIではこれに引き続き、50万m3/日の上水道施設と40万m3/日の下水道施設の整備(日本の人口100万人規模の都市の上下水道施設とほぼ同じ規模)を行います。

これら上下水道施設の建設のみならず、水道経営の包括的な改善に向けた取り組みとして、人材開発、30%を超える漏水率削減のための配水網の改修、自動料金支払機の拡大、民間への業務委託を行うほか、バンガロール市民による水道業務への理解促進のための広報活動、節水の重要性に関する消費者の啓発活動を行います。

事業ハイライト

本事業では衛生環境が劣悪である約360のスラムも対象地域となっており、当該地域においても上下水道施設を整備するのみならず、スラム住民に対して啓発活動を行い、女性の参加を確保しつつ、貧困住民自らが上下水道施設の管理に関与することになっています。