NECの調査団がJICA草の根技術協力事業地を訪問

2009年9月9日

【写真】

アーナンダ病院グプタ医師による説明

【写真】

村長からの聴き取りの様子

【写真】

何もない小学校の教室の様子

「インドの最も貧しい農村を見させて欲しい」—そうした要望をNEC(日本電気株式会社)様より受け、8月24日から25日にかけて、日本から来られた調査団の方々を、ウッタルプラデシュ(UP)州クシナガルにご案内しました。クシナガルにはインド福祉村協会(本部:愛知県豊橋市)が1990年代より長く支援を続けるアーナンダ病院があり、この病院を拠点として、JICAは同協会とともに草の根技術協力事業「北インド農村民への保健衛生教育と人材育成」を2007年10月より実施中です。

UP州は広大なインドの中でも最も乳幼児死亡率が高く、同州東部のクシナガルはその中でも取り分け貧しい農民が多く保健衛生状況も遅れている地域です。アーナンダ病院では貧困農民に対する診療を行う地域の貴重な存在として、1日80人以上の外来患者が訪れます。中には30kmも離れた農村からはるばる来られる方もいらっしゃるとのことです。しかし、現有の医療従事者だけでは外来患者の診療に応ずるのも難しいため、草の根技術協力事業では予防面を重視し、各村落を巡回して基礎保健衛生の知識普及を図るとともに、病院内に研修施設を設けて母子手帳を活用した妊婦検診と保健衛生指導も行っています。

NECの調査団の方々は、短時間ではありましたが、アーナンダ病院を訪問して病院長のグプタ医師から聴き取りを行った他、近隣のダリット(不可触民カースト)集落訪問、村長への聴き取り、地元小学校の訪問、携帯電話ショップの商品取扱い内容の調査等を行いました。こうした貧困農村を見学することで、最底辺の人々に対してビジネスセクターとして何ができるのかを考えていただけるのは非常にありがたいことです。

今後もビジネスセクターとの連携の可能性について考えていきたいと思います。

文:インド事務所 山田