帰国研修員同窓会がスラムでヘルスキャンプ開催

2009年9月16日

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ハリジャン・キャンプの目抜き通り

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歯科検診の様子

JICAでは毎年、日本での技術研修に多くのインド政府職員の派遣を行っています。研修を終えた多くの研修員が加入する帰国研修員同窓会(JAAI)は、8月現在約870人が加入しています。JAAIでは、会員間の親睦と日印間の交流促進、そして専門家としての社会開発への貢献を目的とした様々な活動を行っていますが、その一環として9月13日(金)、デリー市内ロディ・コロニー地区のスラム居住区「ハリジャン・キャンプ」において、住民を対象にした無料ヘルスキャンプを開催しました。

このヘルスキャンプは昨年同地区で初めて開催され、JICAの技術研修で訪日経験のあるサフダルジャン病院のラジェシュ・ラストギ医師を中心に、スラム児童に対する小児科検診を無料で行いました。今年は、小児科に加え、歯科と結核の検診も含めて総勢12名の医師が検診に当たり、JAAI会員がボランティアとして会場設営や受付、啓蒙普及ビデオ上映を行いました。今年は検診の対象も児童からスラム住民全体に拡大されました。

当日は住民人口約2,000名のうち、受付登録数で425人が受診し、昨年よりも大勢の住民が受診しました。このうち、要診療と判定された住民については、サフダルジャン病院で無料診療が受けられることになっています。

今年映画でも紹介されたインドのスラムはムンバイだけでなくここデリーでも至るところに見られ、住民の健康状態と生活環境の改善は大きな課題となっています。今回のヘルスキャンプは、JICAの元研修員による社会貢献活動として実施されましたが、同スラム住民の健康状況の把握と改善の一助になることが期待されます。

JAAIでは、このヘルスキャンプを皮切りに、今年度も様々な活動を行っていく予定です。

文:インド事務所 山田