ダージリン地方の農業の発展のために

2009年11月3日

西ベンガル州カリンポンで地域農業研修がスタート

【写真】

焼土消毒の技術を学ぶ研修生たち

【写真】

モデル農家で日本米の出来具合を聞くスタッフ

【写真】

ネパール語で書かれた園芸研修用教本

宮崎国際ボランティアセンターとJICAは、2009年4月から西ベンガル州カリンポンにおいて、草の根技術協力「地域園芸振興プロジェクト」を開始しています。このプロジェクトでは、教育機会に恵まれない子供たちを養育・教育する活動を行ってきたドクターグラハムズホームズ(DGH)を現地パートナーとし、DGHの敷地内に既に設置されている地域園芸総合研修センターを拠点として、ダージリン県内での園芸作物生産の普及とその販売支援を行うことを目的としています。

その初年度の事業の中心は、センターで行われる農業研修です。プロジェクトでは地域の気候風土や社会経済条件に合った教本を宮崎県総合農業試験場や北ベンガル農業試験場の協力を得て作成し、地域で農業に従事する若者に対して研修への参加募集を呼びかけました。その第1回の農業研修が10月26日から開催され、35人の受講者が集まりました。講師には、プロジェクトのスタッフの他に、北ベンガル農業試験場やダージリン農業科学センター(KVK)といった政府機関の関係者も名前を連ねています。

研修には、花卉や野菜、果物栽培の技術に加え、病害虫管理や有機農業、家畜疾病、ダージリン地区における生物多様性といった幅広い内容が含まれ、研修生は週3日、4週間にわたって研修に参加します。この第1回研修を皮切りに、今年度は1ヵ月研修を4回、6ヵ月研修を1回実施していく予定となっています。

第1回研修の開講式では、この研修開始に間に合わせるべく準備された教本2冊が初めて披露されました。北ベンガル農業試験場関係者を中心に編集された現地版、宮崎総合農業試験場関係者を中心に編集された宮崎版、ともに現地語であるネパール語によって制作され、今後の研修でも使用されることになっています。

(文:インド事務所・山田)