インド草の根技術協力事業インパクト評価調査報告書の公開

2010年6月21日

草の根技術協力事業として、JICAの協力の下地球の友と歩む会(LIFE)がインド・カルナタカ州ベラリー県ホスペットで実施した3年間のプロジェクト「持続可能な農業復興と女性のエンパワーメントをめざした社会開発」は、2009年10月15日で終了しました。

終了後、実施団体だった日本のNGOは撤退し、現地パートナー団体MYRADA(マイラダ)も現地スタッフの人員規模を縮小しました。このため、当事務所でも事業終了後の現地の状況について把握するために、2010年2月から3月にかけてインパクト評価調査を行いました。その結果がまとまりましたので、報告書を公開いたします。

報告書のポイントは以下の通りです。

第1に、2010年10月に現地を襲った集中豪雨の被害は、MYRADAが強調しているほど大きなものではありませんでした。

第2に、この集中豪雨で発生した家屋や村落インフラへの損害の補償求償に関しては、草の根技術協力事業で支援した自助グループ(Self-Help Affinity Group(SAG))と政府が形成を進めたグループ(SHG)との間で対応の違いが見られ、全般的に草の根技術協力で支援したSAGの方が対応が早かったようです。ただし、家屋損壊や農作物への影響は補償されたものの、壊れてしまった築堤(Narabund)の再建や流失した農地の再整備は、SAGだけでは着手できない状況にあります。

第3に、プロジェクトでSAGや流域開発会(Watershed Development Association(WDA))の継続的な能力強化の場と位置付けられていた「コミュニティが運営するリソースセンター(Community Managed Resource Centre(CMRC))については、活動はしていますが、協力期間終了後の研修実施件数は減っており、持続可能な運営の実現にはもう少し時間が必要と考えられます。

(文:インド事務所・山田)