(製造業経営幹部育成支援(VLFM)プロジェクト)中級経営幹部コース 第二期生の成績最優秀者にマンモハン・シン首相からメダル授与

2010年8月20日

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シン首相からメダルを授与されるJoshi氏

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左からMr.Adesh Kumar Singh(次席)、Mr. Somesh Joshi(首席)、Mr. Anshuman Sitaram Adhikari(3位)

インド工科大学カンプール校(IIT-K)で、7月3日(土)14:25からシン首相の出席のもと、VLFMの中級経営幹部コース第二期生(2008〜2009)32名を含む約1,200名の「第42回卒業式」が執り行われました。

第二期生は2008年8月〜2009年7月までの1年間に亘り学び、成績優秀者3名には以下のメダルが授与されました。

  1. 首席:国家製造業競争力委員会(NMCC)メダル
  2. 次席:JICAメダル
  3. 3位:インド経営大学院大学カルカッタ校(IIM-C)同窓会メダル

首席のSomesh Chandrakant Joshi氏(現Hewlett Packard BAS Div.勤務)は、他の5分野の首席者と共にシン首相から直接メダルを授与されました。

シン首相は数あるIITカンプール校の学士・修士・博士プログラムの中からVLFMプログラムを直接メダルを授与する対象とし、国家プロジェクトであるVLFMの重要性を鮮明に示しました。

VLFM 中級経営幹部コース (Opportunity B)とは

VLFMプロジェクトは、2006年のシン首相・安部首相(当時)首脳会談での実施合意に基づき、産官学が共同してインドの製造業界を活性化し隆盛させる牽引車の役割を担う4領域の「ビショナリー・リーダー」を育成することを目的として2007年8月からJICAの支援により実施されています。

4領域の一つである中級経営幹部コース(Opportunity B)は、1年間のフルタイムのコースでインド工科大学カンプール校(IIT-K)、マドラス校(IIT-M)およびインド系大学院大学カルカッタ校(IIM-C)の3校が共同実施しています。工学及び経営のトップスクールの連携はインドで初めての取り組みであり、修了者には3校のロゴが入っている修了証書が授与されます。

コース参加者は工学系大学を卒業した4〜5年の勤務経験のある技術者で、第二期生32名中の28名はそれまで勤務していた組織を辞めて独自で費用を用意して参加、4名は勤務先から派遣されました。合計32名の学生は、2008年8月から2009年7月まで3大学を順次移動して、合計1032時間の授業と実技を受講し、2009年7月に渡航費と宿泊費を自己負担した10日間の日本研修を行い、コースを修了しました。

自己資金で参加した28名全員は、前職よりも高い職位でインド有数の民間製鉄会社JSW Ltd等のインド有数の製造業に就職し、幹部候補生として前職よりも50数%増加の平均年収113万ルピー(約220万円)を得ています。

順調な就職及び市場からの高い評価は、プロジェクトが育成した「インドの製造業の隆盛を担う牽引役のリーダー(Visionary Leaders)」の重要性及び価値がインドの製造業界に認知されてきたことを示すものと考えられます。

(インド事務所片井啓司、プロジェクト業務調整員土井正昭)