初めて水が通った!

レンガリ灌漑幹線水路通水式が行われました。

2010年9月22日

9月16日、オリッサ州デンカナル県で、レンガリ灌漑水路の通水式が行われました。レンガリ灌漑水路は、オリッサ州政府が1975年に開始した水力発電・治水・灌漑を目的とした「レンガリ多目的プロジェクト」の一部で、JICA(当時OECF)は円借款により1998年から左岸幹線・支線水路の建設を支援しています。2008年には幹線から枝分かれするバイルプール支線で部分的に通水、今回幹線部分で通水したことで、合計24000haの灌漑受益面積が実現される準備が整ったことになります。

通水式には、オリッサ州のナヴィーン・パトナイク州首相が参加し、山中JICAインド事務所長、実施機関である水資源局のモハパトラ次官らとともに記念プレートの除幕を行いました。それと同時に、調整ゲートの水門が初めて開かれ、雨季のため貯まっていた水が一気に下流に流れ出すと、集まった500人近い農民たちからは拍手と歓声が上がりました。

これまで、洪水などの自然災害や、新興国インドならではの建設ラッシュによる資機材価格急騰など、さまざまなハードルに直面したプロジェクトですが、それらを乗り越え、今回プロジェクト最大のイベントを迎えることができたことで、周辺農家の人たちにようやくプロジェクトの成果を実感してもらえる状況となりました。

これから実際に田畑に水がうまく通るようになるまでには、残っている土木工事の早期完成や圃場内の整備が待たれるほか、受益農家で組成する水利組合の積極的な関与も不可欠となってきます。今回、目に見える形で水が下流に流れ出したことで、受益する農家の人たちの意識も高まっていることから、こうした農家の声が、今後、完成に向けて州水資源局を積極的に後押ししていくことが期待されます。

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通水式に集まった周辺農家の人たち。この地域に灌漑水路ができるのは初めてのこと。農家の期待は大きい

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除幕のためのテープカットを行うパトナイク州首相

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開かれた水門から幹線水路に溢れ出る水を見て、農民たちの歓声に応えるパトナイク州首相

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集まった農家の人たちに対し、挨拶する山中JICAインド事務所長。オディヤ語(オリッサ州の公用言語)での挨拶に、歓声があがった

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通水式の後、水門から流れ出る水を背に、ポーズを取ってくれた周辺農家の人たち