“水”を学ぼう〜デリー科学館に「水ギャラリー」を開設〜

2011年1月4日

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水ギャラリーの入口

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ギャラリー内部の様子。展示を熱心に見入る学生たち

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開設式にはディクシットデリー準州首相、山中JICA所長、デリー上下水道公社CEO、サイエンスセンター館長らが参加。

12月14日、デリー科学館(ナショナルサイエンスセンター)に、新しく「水ギャラリー」がオープンしました。このギャラリーは、インド政府が日本の円借款を得て進めている河川浄化計画「ヤムナアクションプラン」の一環として整備されました。記念式典にはデリー準州のディクシット首相が参加し、山中JICAインド事務所長、デリー上下水道局ネギCEOや、招待されたデリーの中高生とともに開設を祝いました。

ガンジス川最大の支流であり、デリーやアグラなど北インドの主要都市を流れるヤムナ川は、灌漑用水や生活用水として流域の人々の生活を支えています。ヤムナ川流域は近年急速に都市化が進んでおり、上水使用量の増加にともない下水量も増加していますが、処理施設の整備が追い付かず、自然浄化力を上回る下水が放流され、地域住民の衛生・健康上の問題を招いています。ヤムナアクションプランでは、河川環境の改善を目的とし、流域都市での下水処理施設の整備を実施しています。また、施設整備と同時に、河川浄化と公衆衛生の必要性について市民の理解を深める広報・啓発活動が行われています。これまでに、小中学校や地域コミュニティで、ごみ処理の指導、リサイクルの推進、公共トイレの使用促進、ラジオ番組を通じたヤムナ浄化キャンペーンなどが展開されました。

今回開設された水ギャラリーは、広報・啓発活動の一部として、科学館を訪れる人々が、水の大切さと身近な水環境に配慮する意識を育むことを目的としています。映像を見たり、コンピューター画面を操作したり、体を動かして回答するクイズコーナーなど、工夫を凝らした体験型の施設となっています。

インドの人口は今後も増加傾向にあり、都市部の水環境や衛生の問題が一層重要になっていきます。水ギャラリーが、環境教育と環境保全活動のための情報発信地として、多くの人々に活用されることが期待されます。