新規技術協力プロジェクトの実施文書に日印関係者が署名:「包括的成長のための製造業経営幹部育成支援プロジェクト」

2013年3月18日

2013年3月15日、「製造業経営幹部育成支援(VLFM(注1))」プロジェクトの後継プロジェクトとなる「包括的成長のための製造業経営幹部育成支援(CSM(注2))プロジェクト」の技術協力実施合意文書(Record of Discussion:R/D)に日印関係者が署名し、2013年4月からのプロジェクトの開始に向け大きな一歩が刻まれました。
署名式はVLFMプロジェクトから引き続き実施機関となるインド側産官学の関係者が出揃うなかで行われました。インド政府から国家製造業競争力委員会(NMCC(注3))、人的資源開発省(MHRD(注4))、大学からはインド工科大学カンプール校(IIT-K)、同マドラス校(IIT-M)、インド経営大学院カルカッタ校(IIM-C)、産業界からインド工業連盟(CII(注5))がそれぞれ参加しました。日本側からも在インド日本大使館、JICA本部、JICAインド事務所および専門家が席を連ね、本プロジェクトが両国のフラッグシップ・プロジェクトであることを象徴する場となりました。署名はJICA側からのプロジェクトの概念の説明、日印双方の関係者からの今後の抱負の表明に引き続き行われ、和やかな雰囲気のなか次なるステージでの挑戦に向け引き続き一丸となって取り組んでいくべく、関係者一同が決意を新たにしました。

CSMプロジェクトはVLFMプロジェクトが築いた基盤をさらに強固なものとし、加えて時代の要請に応えるコースを付加することでさらなる持続性を確保していくことを可能にするためのインド側のキャパシティ・ディベロップメントが主な目的です。プロジェクトは4つのサブ・プロジェクトから構成されており、VLFMのコンポーネントの規模拡大に向けた体制整備と指導者育成、省エネルギーや農村部にも裨益するような製造業ビジネスの確立といった新規モジュールの形成支援を行うことが予定されています(詳細はプロジェクト概要ページをご参照ください)。これらは、インド政府が国家目標としている「包括的(Inclusive)な成長」に製造業の発展という側面からも貢献していくことを目指すものです。

次期プロジェクトにおいてもチーフアドバイザーを担う予定の司馬正次筑波大学名誉教授は常日頃から「成功は失敗の始まりである」と語って関係者の気持ちを引き締め、成功経験に安住することなく新たな挑戦を常に行っていくことを求めてきました。今後のインドの製造業のさらなる発展と変革に向け、3年間におよぶ関係者の新たなチャレンジとそれに伴う新展開が幕を開けます。

(注1)Visionary Leaders for Manufacturing
(注2)英文名「Champions for Societal Manufacturing」、略称CSMプロジェクト
(注3)National Manufacturing Competitiveness Council,NMCC
(注4)Ministry of Human Resource Development,MHRD
(注5)Confederation of Indian Industry,CII

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R/Dへの署名の模様:インド国家製造業競争力委員会ガウラブ・ダベ局長(右)、インド人的資源開発省アロック・ミシュラ課長(左)と入柿秀俊JICA産業開発・公共政策部長(中)

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署名に先駆け、プロジェクトの目標、内容について再度関係者で認識を統一しました