インドで草の根技術協力事業(パートナー型)を実施中の特定非営利活動法人ソムニード(以下、ソムニード)が日本水大賞の「国際貢献賞」を受賞しました。

2014年6月17日

ソムニードは、岐阜県高山市に本部事務局を置く、日本と海外の両方で地域づくり・人づくりに取り組む国際協力NGOです。インドのアーンドラ・プラデーシュ州スリカクラム県の農村部において、農村住民が主体的に水資源を守っていくため、JICAと共同で草の根技術協力事業を行っています。今回受賞対象となった「地域住民主導による小規模流域管理(マイクロウォーターシェッド・マネージメント)と森林再生を通した共有資源の管理とコミュニティ開発」事業(2007年8月〜2010年7月実施)では、山の頂上からすそ野に広がる河川流域において、農村住民へ参加型研修を実施し、農村住民が主体的に水資源を管理・利用できるよう支援してきました。フェーズ2となる現在実施中の「多角的資源活用農法(DIFS)を通した農地利用と集水地域保全普及—発展型地域住民主導マイクロウォーターシェッド・マネージメント」(2011年9月〜2015年8月)事業では、先行事業で造り出し保全し始めた水資源や土壌を、農業に有効かつ効率的に活用していくこと、農村住民が先行事業で学んだ水資源・土壌管理の技術を隣接する村々に移転していくことを目指しています。

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流域管理について近隣の村に普及する「村人」指導員たち

ソムニードの強みである参加型研修は、シンプルな対話を通して当事者主体の学びと気づき、さらには行動変化を促すものです。一方的に設備や知識を与えるのではなく、当事者に事実を質問していくことで、当事者自身が気づき、行動していくことを大切にしています。簡単ではありませんが、ソムニードは、インドの水不足で悩んでいた農村においてにおいても、この参加型研修の手法を用い、農村住民や現地協力機関と寄り添いじっくり時間をかけて一緒に活動してきました。地道で忍耐強い活動を重ねた結果、農村住民が資源管理のための自治組織を作る、石垣や堰堤で保水能力の高まった田畑で二期作を成功させる、などの成果を着実に積み重ねてきました。

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農業カイゼンの成果が早速あらわれはじめています!

このような活動の成果が、水循環系の健全化に大きく寄与した国際的な活動に対して授与される水大賞の「国際貢献賞」受賞へとつながりました。2014年6月17日(火)に日本科学未来館で行われた授賞式には、ソムニード専務理事の竹内氏と、インド事業を統括する前川氏が出席しました。

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受賞式後の活動報告会

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受賞式には専務理事の竹内氏と
プロジェクトマネージャーの前川氏が参加

参加型研修を通して、農村住民の主体性を引き出しながら活動を続けるソムニードの活躍をJICAインド事務所も応援しています。

※草の根技術協力事業とは、日本のNGO、大学、地方自治体及び公益法人の団体等がこれまでに培ってきた経験や技術を活かして企画した、途上国への協力活動をJICAが支援し、共同で実施する事業です。