JICAがインド工科大学(IIT)ハイデラバード校で日本留学説明会を開催、最大30名のIITハイデラバード卒業生に奨学金を支援

2016年10月20日

JICAインド事務所

国際協力機構(JICA)は10月20日、テランガナ州ハイデラバード市郊外のインド工科大学(IIT)ハイデラバード校において、在校生向けの日本留学説明会を開催しました。説明会には平松賢司 駐インド大使を迎え、IITハイデラバード校の学生に日本への留学を通じたキャリアを紹介しました。また、JICAはIITハイデラバード校卒業生を対象とした日本留学のための奨学金の募集を開始しました。今回募集する奨学金は、2017年9月より日本の大学院の修士課程(2年間)または博士課程(3年間)に進学する学生に支給するもので、最大30名が対象となります。

2008年に設立された新設IITの一つであるIITハイデラバード校は、現在では14の学部・研究科に170名の教員と2,000名以上の学生を擁する、新設IITの中では最大規模の大学です。2016年にはIIT23校中7位にランクインする(注1)など、研究・教育機関としての評価も高まりつつあります。IITハイデラバード校は、2007年に当時の安倍首相が日印首脳会談で新設IITの支援に合意したことを受けて設立時より日本政府・JICAが支援しています。現在では、東京大学、大阪大学、慶応大学、立命館大学がIITハイデラバード校と連携協定・覚書を締結しているほか、多数の本邦大学との間で研究者や学生との交流が活発に行われています。また日本企業との共同研究や学生のインターンシップ受入、更には日本企業によるIITハイデラバード校卒業生の採用活動も進められています。2016年4月には株式会社エンリッション(京都)が展開する「知るカフェ」(注2)の海外第一号店がIITハイデラバード校に開店しました。

JICAは、日本政府によるIITハイデラバード校支援方針の下、ODAを活用したIITハイデラバード校の研究・教育ネットワークの基盤整備を支援しており、円借款による「インド工科大学ハイデラバード校整備事業(フェーズ1、2)(借款金額合計230.35億円)」を通じたキャンパスの施設整備や日本の大学・研究機関との共同研究支援、更に研究交流強化のための「日印産学研究ネットワーク構築支援プロジェクト(通称FRIENDSHIPプロジェクト)」などを実施しています。今回の留学説明会及び留学生への奨学金は、FRIENDSHIPプロジェクトの活動の一環として支援するものです。同プロジェクトでは、2012年より累計50名(修士課程6名、博士課程44名)のIITハイデラバード校卒業生の日本留学を支援しており、日本の大学院で学位を取得した卒業生の多くは日本企業や研究機関に就職しています。

JICAは、今後もIITハイデラバード校支援を通じて、日印の人材交流の強化に大きく寄与していきます。

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アカデミックフェアには150名を超えるIITハイデラバード校の学生が参加しました。

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各大学を紹介するブースでは、日本への留学を希望する学生から熱心な質問が相次ぎました。

(注1)QS University Rankings ASIA(外部サイト)

(注2)企業スポンサーからの支援を受けて大学生にコーヒー等の飲料を無料で提供するとともに、採用に関する情報提供を行う施設。IITハイデラバード校店では日本人学生のインターンがスタッフとして常駐してサービスを提供している。