国際影響評価学会から2019年団体賞を受賞

2019年5月9日

5月2日に豪州ブリスベン市で行われた国際影響評価学会(注)(International Association for Impact Assessment, IAIA)年次大会の閉会式にて、JICAが「2019年IAIA団体賞(Institutional Award)」の受賞団体として表彰されました。
IAIA Institutional Awardは、環境影響評価その他環境社会配慮関連の活動にて多大な貢献があった政府・非政府団体(原則、毎年1機関)を表彰するものであり、日本の団体では、1998年に環境庁(当時)が受賞して以来、2例目となります。
今回JICAは、効果的な環境社会配慮ガイドラインの運用、特に環境社会配慮助言委員会による、中立性、透明性、市民参加を重視した環境社会配慮レビューの仕組みが評価され、受賞に至りました。
なお、2019年4月29日から5月2日まで開催されたIAIA年次大会は、77か国から885名の研究者及び実務者の参加があり、環境・社会影響評価に関する活発な議論が交わされました。次回の年次大会は2020年5月にスペイン・セビリア市で開催される予定です。

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閉会式での授賞の様子
右から、
柴田祐希 東邦大学 准教授(環境社会配慮助言委員会委員)
村山武彦 東京工業大学 教授(前 環境社会配慮助言委員会委員長、現 同委員)
原科幸彦 千葉商科大学 学長(前 環境社会配慮ガイドライン異議申立審査役)
村瀬憲昭 JICA審査部環境社会配慮監理課長
Dr. Sara Bice、IAIA学会長
Dr. Luis Sanchez, 学会賞選考委員会代表

(注)1980年に設立されたIAIAは、環境や社会に対する影響評価の分野における世界的な研究者・実務者ネットワークであり、約120か国、1,700名以上の研究者及び実務者が加入している。JICAは、2016年5月に日本で初めて開催されたIAIA年次大会(名古屋市)において、後援団体及び実行委員として開催を支援した。