国際捜索・救助諮問グループ チームリーダーズ会合を初めて日本で開催しました

2016年9月13日

参加者による集合写真

総務省消防庁 新村参事官補佐による発表と熱心に聞き入る参加者

分科会での協議

分科会での協議

分科会での協議

被災地における捜索救助活動をより効果的に行うため、国際捜索救助諮問グループ(INSARAG International Search and Rescue Advisory Group(注))というネットワークが組織されています。今般、国際捜索・救助チーム間の連携、共通の救助手法・ルールの検討などを行う捜索救助関係者の国際会議として、INSARAGチームリーダーズ会合が、9月7日〜9日にかけて、国連人道問題調整事務所、外務省及びJICA国際緊急援助隊事務局の協力により、初めて日本で開催されました。
今回の会合は、45か国、57の組織から150名(うち日本国内参加者は、国際緊急援助隊救助チームの一員となる外務省、警察庁、消防庁、海上保安庁からの捜索救助専門家等35名)以上が参加し、盛況な会合となりました。
外務省国際協力局 増島審議官の開会宣言により開幕した本会合は、世界人道サミットにてINSARAGが発表した内容の報告、活動手法を記載したガイドライン等これまでの議論の進捗状況や全体情報共有が行われたほか、分科会形式による個別テーマの協議が実施されました。
本会合では、本年4月に発生したエクアドル地震に対する各国の救援活動の教訓について発表が行われたほか、開催国である日本からは、総務省消防庁により国内救援体制及び東日本大震災時での対応等に関する発表が行われ、参加者からの注目が集まりました。
分科会では、INSARAGの国際チーム能力評価基準として、従来の「ヘビー」、「ミディアム」の2編成に加え、小規模な編成として被災国へ入国及び救助活動をより迅速に実施するための新たな「ライトチーム」の導入の是非、災害発生時のより効率的かつ効果的な国際的な捜索救助活動調整制度の改善、捜索救助活動時の情報収集分析のための新規ツール導入等の各テーマについて、各チームの代表者による熱心な協議が行われ、今後目指すべき方向性について意見の集約が図られました。
JICA富吉理事による閉会宣言により本会合は成功裏に終了しましたが、アジアを中心とした多くの国の代表から、国内捜索救助能力向上に向けたJICAの技術協力支援や国際緊急援助隊救助チームからの技術的支援に対する期待が示されるなど、我が国がアジア太平洋地域においてINSARAGのなかでも大きな役割を担っていることを再認識することが出来ました。
また、日本国内からの参加者は、各協議において積極的に参加して国際的な最新情報に直接触れるとともに、各国の国際捜索救助関係者との交流を深めることができ、今後の国際緊急援助隊・救助チームの活動強化の面で大変貴重な機会となったと考えられます。
今後もJICA国際緊急援助隊事務局は,積極的な国際貢献を通じ、引き続き災害発生時の緊急対応に向けた備えの促進と救助分野における国内外関係者のネットワークの強化に一層努めていきます。

(注)1991年に国連人道問題調整事務所にINSARAG事務局を設置