国際緊急援助隊救助チーム 実践的な総合訓練を兵庫県にて実施

2018年3月22日

国際協力機構(JICA)は、海外の大規模災害に対して派遣される国際緊急援助隊(JDR: Japan Disaster Relief Team) 救助チームの実践的な総合訓練を兵庫県広域防災センター等で3月14日から3月17日まで実施しました。
海外で大規模な自然災害等が発生した場合、被災国政府からの支援要請に基づいて、日本政府はJDRチームの派遣を決定、JICAが同チームを派遣します。このうち、救助チームは、主に地震で倒壊した建物等に取り残された人々の捜索・救助を目的として、外務省、警察庁、総務省消防庁、海上保安庁、医療関係者、構造評価専門家、業務調整員(標準総勢70名)で構成されています。
今回の総合訓練は、チームとしての即応力と国際基準で定める捜索・救助手法を実働で確認することを目的として実施しました。3月14日の朝にJICA関西(空港想定)に参集し結団式実施後に出発、午後に被災国想定の広域防災センターに到着して活動を開始、という実派遣を想定したシミュレーション訓練として、隊員73名及び救助犬4頭の参加により昼夜を通し、夜間には冷たい雨が降る中、48時間連続で行われました。
警察庁、総務省消防庁、海上保安庁から構成される救助隊員は、地震災害で倒壊した建物内に閉じ込められた被災者を、救助犬や画像探索機を使って捜索。その後、鉄筋コンリート製の壁や梁等の破壊・掘削を行い、ガレキや倒壊・破損した建物の中から被災者を救出するなどの救助活動を行いました。マンションを想定した訓練箇所では高所からロープを渡して機材の運び込みや、被災者の空中搬送を行いました。
医療隊員は、活動現場で救出された被災者や、余震時の退避中にケガを負った想定の隊員に対して応急処置を行いました。
構造評価専門家は、被災した建物内で安全に救出活動を実施するために、救助隊員の活動現場に同行して建築物の安定化について助言を行いました。
指揮本部では、団長、副団長らを中心に救助活動の方針、安全管理などの計画を策定するだけでなく、他国の救助チームとの活動調整など国際社会との連携も実施しました。
各機能が互いに連携して訓練を行った結果、救助対象とした被災者は目標どおりすべて救出することができました。
JICAは、今後も、総合訓練の結果を活かして、引き続きより充実した、高いレベルの救助チームづくりを行います。

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救助犬による捜索活動


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削岩機によるコンクリートの掘削


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救出される被災者


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被災者の空中搬送


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被災者の応急措置


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他国の救助チームとの活動調整会議