モザンビークにおけるサイクロン被害に対する国際緊急援助隊・医療チーム二次隊の派遣について

2019年4月5日

JICAは、モザンビーク共和国におけるサイクロン被害に対し、国際緊急援助隊・医療チーム二次隊の派遣を決定しました。

1.災害状況
3月15日に、南部アフリカで発生したサイクロンがモザンビーク中北部に上陸したことに伴い、大規模な豪雨・洪水被害が発生し、死傷者を含む多数の被災者と物的被害が出ています。モザンビーク政府によると、4月3日時点の被害状況は、死者598人、被災者は約52万人に上っています。

2.国際緊急援助隊・医療チームの派遣
モザンビーク政府からの要請を受けて、JICAは国際緊急援助隊・医療チームを3月28日に派遣しました。同チームは現地入り後、Buzi地区のguara-guara村で医療支援活動を開始しています。依然として被災地では医療支援ニーズが高いことから、現在派遣中の一次隊の活動を引き継ぐべく、二次隊の派遣を決定しました。概要は以下の通りです。

①チームは団長1名、副団長2名、医師3名、看護師7名、薬剤師1名、放射線技師1名、診療放射線技師1名、臨床検査技士1名、臨床工学技士1名、理学療法士1名、業務調整員5名の24名体制(WHO国際基準タイプ1想定)。
②4月5日(金)夕刻、成田空港から出発し、4月6日(土)にモザンビーク国ベイラ空港に到着し、その後活動を開始予定。
③二次隊の派遣期間は2週間を予定していますが、緊急援助活動の実施期間は現地ニーズを見定めつつ検討していきます。

なお、JICAは、モザンビーク政府からの支援要請に応じ、3月27日に国際緊急援助隊専門家チームを、28日に医療チームを派遣。加えて、緊急支援物資(浄水器、毛布など)の供与を決定し、至近便にて輸送予定です。