2019年9月3日
コンゴ民主共和国東部で発生したエボラ出血熱の流行に対して、国際協力機構(JICA)が供与した緊急援助物資が、同国に引き渡されました。
コンゴ民主共和国に対し供与する緊急援助物資(感染症の個人用防護具)は、8月25日にキンシャサ市へ到着しました。9月2日11時(現地時間)より国立生物医学研究所にて、コンゴ民主共和国側からカンバ・ロジェ大統領特別顧問らが、日本側から軽部洋駐コンゴ民主共和国日本国大使、柴田和直JICAコンゴ民主共和国事務所所長が出席し、同物資の引渡式を実施しました。
引渡式では、カンバ大統領特別顧問より、日本の継続的な技術協力及び物資支援に対する深い感謝の意が示されるとともに、到着した物資は早急にエボラ出血熱が流行している同国東部に配送する旨が述べられました。これに対し、軽部大使より今回のエボラ出血熱の流行が一日も早く収まることを希望する旨、発言がありました。
なお、今回の物資供与に加え、国際緊急援助隊・感染症対策チームが、流行地に隣接するチョポ州キサンガニ市と首都キンシャサ市において、エボラ出血熱に対する対応を支援するため、8月19日から活動中です。
以上
1)引渡式で挨拶する軽部大使(左:柴田JICA事務所長、中央:カンバ大統領特別顧問、右:軽部大使)
2)防護具をカンバ大統領特別顧問に引き渡す軽部大使
3)授受文書の署名
4)エボラ出血熱マルチセクター対策委員会技術事務局副局長(右)に防護具を手渡すカンバ大統領特別顧問(左)