バハマにおけるハリケーン・ドリアンによる被害に対する国際緊急援助-供与物資の引渡し-

2019年9月11日

授受証明書への署名。左から大塚JICA次長、ラッセル国家緊急管理庁長官

引渡式の様子。左から土生川参事官、大塚次長、ラッセル長官、ハイロック官房長

到着した緊急援助物資を確認する大塚JICA次長

バハマ国の北西部地域におけるハリケーン被害に対して、国際協力機構(JICA)が供与した緊急援助物資が、同国に引き渡されました。

バハマに対し供与するテントや毛布等の緊急援助物資は、9月7日に首都ナッソーへ到着しました。10日10時(現地時間)より国家緊急管理庁(NEMA:National Emergency Management Agency)にて、バハマ側からシャロン・ブレネン・ハイロック外務省官房長、ステファン・ラッセル国家緊急管理庁長官が、日本側から土生川正篤在ジャマイカ大使館参事官、大塚和哉JICAドミニカ共和国事務所次長らが出席し、同物資の引渡式を実施しました。

引渡式では、ハイロック官房長及びラッセル長官より、日本の迅速な支援に対する深い感謝の意が示されるとともに、到着した物資は甚大な被害を受けたグレートバハマ島やアバコ島等の被災地に配送する旨が述べられました。これに対し、土生川参事官より日本を代表して被災者へのお見舞いと今回の援助物資や昨年度供与した防災機材が、今回のハリケーン被害からの復興の一助となることを希望するとの発言がありました。また、大塚次長は、仙台防災枠組* に基づき、バハマに対して防災分野支援を今後も継続すると発表しました。

なお、今回供与した援助物資は、同国政府により被災者に届けられます。

* 経済被害が持続的な開発を阻害する要因であることが確認され、「災害リスク及び損失を大幅に削減する」ことを目指した新たな枠組み。2015年3月に仙台市で開催された第3回国連防災会議で採択。仙台防災枠組では4つの優先行動に加え、7つのグローバルターゲットが設けられ、各国の取り組み状況をモニタリングすることとなっている。

以上